うちの旦那が甘ちゃんで(1)神楽坂淳 時代小説とは思えない夫婦関係 とっても面白い ネタバレ注意

作家買いです

金四郎の妻ですが、が面白かったので

同じ作家さんの作品を物色

こっちのシリーズの方が早くから出ていて、人気でしたね

私も、これ、とっても面白いと思う(^^)

文庫書き下ろしのシリーズです

風烈廻方同心、って初めて知りしりました

ふうれつまわりかた、と読みます

奉行所配下の同心ですね

で、同心というのは、小者(付き人)を必ずつけて回ります

時代劇ドラマだと、ここらを無視しますが

荷物持ち、というのは、身分のある者には必須なのね

(武家の奥様とか、金のある商家のお嬢とかは、財布も含めて荷物は持たない)

で、同心は、手柄がたってナンボですので

出来の悪い同心だとには、小者がすぐ逃げちゃう

小者、って、ハードな仕事で給料が安くて、同心が手柄を立てると

そのおこぼれでチップ、がもらえる立場だからね~

旦那である同心のデキが、財布に直結なのね

さて、同心の月也は、のんびりやさんで手柄が立てられず

今回も、小者に逃げられました

小者がいないと仕事にならないので

妻である沙耶が、男装して小者に立候補です

この月也、この時代の男性にはめずらしく

妻を溺愛し、それを隠さない。つまり、女性へのアタリが柔らかい

で、沙耶が、毎朝つくる料理が小説に描かれるのですが

これがま~。おいしそう。

時代小説にと料理描写って、必須よね

さて、月也は、沙耶に甘いおっとりさんのぼんくらですが

日々の鍛錬は欠かさないので、剣の腕は立ちます

なんてかっこいい!

で、井戸端会議とかで沙耶が仕入れた情報とかを

すんなり素直に上申したら、それがお奉行様の目にとまります

さて、ちまたでは、大金ではないと盗まれても届けない

その後の、町方へのお礼とか、時間的拘束とかを考えると

泣き寝入りした方がいいのね

もちろん、死傷者なし、の場合です

で、そんな賢い盗賊がでていて、

きっと、ここが盗賊に襲われて黙ってる店だ、って沙耶が感じ取った店があって

捜査操作開始です

で、その時にね、女性の口コミ集団をつくるわけです

集会所は銭湯の二階

夜鷹蕎麦の清

高利貸しのお種

銭湯の女将の良

寿司屋の喜久、に沙耶の5人のワンチームです

さて、月也に新しい小者がつきますが

同心は女湯に入れる、って不文律があって、月也はそれを利用したことないんですが

新人小者の言いざまが、同心をバカにしてるので、クビにしちゃいました

でも、沙耶も、小者の性根に悪いものを感じていたので、クビにしてよかった、って

さて、犯人はネタバレしませんが、犯行の理由が、みなしごに寺子屋をつくりたかった

ってことでしたので、情状酌量されますね

うん、良かった。死人もでてないしね

第二章は

辰巳芸者の音吉と知り合います

うなぎ屋の娘のさき、が首つりしようとするところを

月也と沙耶が助けて、理由をきくと、強盗に手籠めにされた、って

娘のために、盗みに入られたことも届けられず、って顛末に

さて、この時代、岡っ引きにはデキの悪いのが多くて

事件や被害者のネタで恐喝して金を引き出すものも多いし

女性が被害者の場合、泣き寝入りがほんとに多かったようで

その点、沙耶が同心仕事をすると、女性被害者は話しやすいのね

婦人警官がいてくれるようなものね

そういうところを、お奉行様はかって、いて

月也も手柄にがつがつしないので、月也夫婦は、皆に愛されるうえ

検挙率が上がっていくのね

江戸には、梅花売り、っていうのがいるのね

初めて知りました

花の砂糖漬けで、口臭予防なの。今でいうとチューインガムとか?

さて、もう一つ新知識

銭湯と女湯、は別なのね

女湯は、銭湯より高い。でも、ウグイスの糞とか、いろいろアメニティが充実してるの

おもしろいな~

さて、強盗して女を泣かす犯人は

繁盛した店をねらうので、ダミーで店をつくります

店番に、男装の沙耶と、牡丹という、女装男子が留守番してると

犯人が来たので、捕まえます。

が、お白州で、どこの娘を手籠めにした、とかいわれると面倒なので

うち与力が成敗したみたいね

って感じで1冊読了。おもしろかったので、

次も読み読みます(^^)

うちの旦那が甘ちゃんでposted with ヨメレバ神楽坂 淳 講談社 2018年08月10日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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