ふつつかな悪女ではございますが(9) 中村颯希 推し本。私の感想レビュー備忘録。8巻の続き、皇帝の復讐は成る。

推し本。

大好きなネット小説です。

8巻が前編。9巻が後編となります。

毎回、2冊で前後編となるんですが、前編がいつもいいとこで終わるので

次巻が出るのが、本当に待遠しい!

朱家の雛女と黄家の雛女が、道術という、魔術で入れ替わっての顛末から

藍家、金家、玄家という、5つの家それぞれの雛女たちの話となり

後宮での、人殺しのいろいろがありまして

本作では、愛する兄上を道教の曲者に殺されて、復讐の鬼だった皇帝が

朱慧月のアドバイスという手助けで

本懐を遂げます。

ふつつかな悪女ではございますが9 ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ (一迅社ノベルス) [ 中村 颯希 ]

ふつつかな悪女ではございますが(9) 目次

プロローグ

1,玲琳、ひらめく

2,玲琳、迫る

3,玲琳、話を聞く

4,慧月、怒鳴る

5,玲琳、さらけ出す

6,玲琳、仕込む

7,玲琳、封じる

エピローグ

ふつつかな悪女ではございますが(9) ネタバレ注意

絶対権力者である皇帝が、道教を目の仇にし

道教でも特に入れ替わり、を蛇蝎のようにきらっているので

雛女という地位はあれど

玲琳と入れ替わっている、道教使いの慧月は、びくびくです

慧月は、究極のツンデレで

玲琳が大好きだけど、絶対にそれを認めず

だけど、病弱でいつも死を見ていた玲琳が

命を粗末にすると、玲琳を思って激怒します

その激怒と不器用なツンデレが

今では周りの皆にしみとおり

玲琳の兄の景行と景彰には、けっこう受け入れられているし

特に景彰なんかは、こっそり慧月を愛しんでたりもします

ここらの恋バナも、このお話の魅力の一つ

死にかけの玲琳ですが

慧月の術で、慧月の体に入ると、とっても丈夫だし

病弱のはずの玲琳の体も、慧月が入ると、けっこう元気になるのが不思議です

そんな慧月(中身玲琳)でも、冬の川に入れば死にかけるし

そんな親友の玲琳のために

隠していたはずの道術を爆裂させて、助けちゃう慧月、ってのが

8巻の終わりでした。

皇帝直属の殺し屋・アキムから、一日だけの猶予をもぎとり

皇帝の復讐の理由が

敬愛する兄と入れ替わった道教の男がいて

それと気づかずに皇帝が、道教男を殺して、でも中身は兄上で

兄上の魂が昇天しちゃった今

道教男に奪われた兄上の体の奪回こそが、皇帝のすべてだった、ってわかります。

慧月は、父親がうだつの上がらない道教の使い手で

父が持っていた道教の教本だけで、道教の術を自分のものにしちゃったという

実は天才だった、ってことが今回でわかります。

自己肯定感のない慧月だったけど、最近、天才呼ばわりされて

おどおどしちゃうとこがかわいい

皇帝と共闘って感じになって

道教のいろいろを詳しく知った皇帝と、皇太子と、皆さまは

兄上の体を今もつかっている、道教男の正体を確定し

彼を捕らえて、魂を封じて

兄上の体を取り戻す計画を決行

ここらは、是非本編で読んでください

とってもスリリングです

最終的には、道教男の魂はツボに封じることができて

兄上の体は無事に取り返すことができて

皇帝は、慧月に礼をいい、復讐は果たされます

8巻では、皇帝の手足となった殺し屋・アキムが

彼もまた、復讐のために後宮に忍び込み

そこで皇帝を殺すつもりが、その前に毒殺されていて

毒殺されて死んでいくのを、今の皇帝が見ていて

という、お互いの復讐のために手を握った関係だとわかります

殺し屋アキムの過去も、現皇帝・弦耀の、亡き兄上への思慕も

とっても哀しくて美しいです

良かった

で、復讐が終わっても、すぐに飽きるぞ、と殺し屋が皇帝にいい

今度は友情ってのもいいな、って

が、道教男の魂のツボを

今度は皇帝陛下の妻である皇后が私物化しちゃいます

皇后もまた、復讐したい相手がいるようなのでね。

でもって、玲琳の体に戻った玲琳が

ひん死の病弱状態に戻ってしまって・・。という

けっこうヒキの強い状態で9巻が終了です。

10巻、楽しみです(^^)

ふつつかな悪女ではございますが9 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜

posted with ヨメレバ

中村 颯希/ゆき 哉 一迅社 2024年10月02日頃

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