天王寺忠義(北近江合戦心得)(四) 井原忠政 推し本。私の感想レビュー備忘録。浅井滅亡のあとに秀吉配下に入った与一郎。貸出される。

推し本。

作家買いしたシリーズです。

三河雑兵心得、が面白くて一気読みしたあとに

このシリーズが始まりました。

時代背景は完全にリンクしてます。

あっちが家康配下で、こっちが秀吉配下。

イケメンで生まれが良くて弓の名手。

ハイスペックなんですが、いろいろ大変な人生です。

天王寺忠義 北近江合戦心得(〈四〉) [ 井原 忠政 ]

北近江合戦心得 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。

井原忠政 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 井原忠政作品既刊の、感想レビュー備忘録。

天王寺忠義(北近江合戦心得)(四) 目次

序章、時代遅れ

1,風変りな城・・琵琶湖城

2,石川合戦

3,救援、天王寺砦

4,織田水軍の壊滅、第一次木津川口の戦い

終章、戦国イノベーション

天王寺忠義(北近江合戦心得)(四) ネタバレ注意

与一郎の配下には、巨漢の弁造というのがいて

かれが、手持ち砲弾の名手です。

ただ、着弾地点がゆらぐので、練習は欠かせない。

で、与一郎がお試ししたら、脱臼しちゃいました。

弓がひけないと、お役立ちできない男なので

秀吉さまはお怒りです

浅井の忘れ形見の万寿丸が、生きてる設定だな。

ふむ

安土城が建設中なので、腕がつかえない与一郎は、配下をつけて偵察です。

まぁ、味方陣営の城ですから、偵察というか観察か。

今までにない城で、それを秀吉に報告したら

元の図案は秀吉だったらしく、与一郎が「変な城」って言ったのでお怒りです。

信長の人心掌握術は、恐怖と欲望。

これが上手だった

ただ、寵愛するのは、賢く、無欲な者。欲望が強い奴は、操るけど好みではない。

むずかしい棟梁ですね。

今、与一郎は秀吉の弟の長秀が直属の上司です。

いい人だけど、吝嗇らしい。元は百姓だから、贅沢が敵なのね

で、そんな与一郎のとこに、元カノのお弦が現れます。

女として使えるのではなく、髪を切って男として戦場についてくる、って

弓は確かに一流だし度胸もあるけど、女とバレれば、強姦輪姦まっしぐらです。

与一郎は拒もうとするけで、肩の脱臼が治るまで、って粘られて承知します。

天王寺砦が急襲されます。

明智が守る、脆弱な砦です。

信長包囲網の一角なので、なんとしても維持しないといけない

信長は、ほぼ単騎で駆け出し、秀吉の命で、馬の名手である与一郎もくらいつきます

ほぼ100騎くらいしか追い付かなかった中に、弓一郎と、弦丸が侍ることができて

「毒矢」という愛称をもらいます

信長は、寵愛相手にあだ名をつけるのが趣味ですが

その名前がちょっと、うれしくない感じなのが特徴

でも、秀吉とかは、そういう信長の機微を察しているので、毒矢の愛称を大事にしろ、って弓一郎に

さて、信長も先陣する戦いです

相手は念仏唱えて死を恐れない。

信長が落馬して、それを見つけて駆けつける弓一郎

で、奮戦しますが、信長は傷を負い、弓一郎もヤバイという時に

弦丸が駆けつけます

とっさに、「お弦」って呼んじゃって、信長に「女じゃないか」と叱られますね

戦場で、弁造が大活躍なので、他の武将から引き抜きがはいります

かなりの高額の扶持ですが、弁造は断り、それをみた武将は「良い配下だ」と諦めます

うん、このシーン好き

弁造もスカウトされますが、信長の傍で名前を売った与一郎も、たくさんスカウトがきてるらしい

長秀さまが、高給なそっちがいいか、とどんより聞くと

長秀さまがいい、ときっぱり言う与一郎。で、長秀は、心底喜んでくれました

信長は、無事に陣中にたどり着き、怪我の治療を受けます

秀吉は近くに侍って、与一郎を売り込みます

良い部下は自分の手柄、の時代ですからね

信長は、上機嫌でした

さて、知名度の高い部下を、貸し出すのは、この時代の大侍の社交ですね

新興の秀吉には、なかなかそういう「キャラ」がいないので

毒矢、として名前が売れてきた与一郎が、いろんなとこに貸し出されます

とりあえずは、九鬼水軍です。

筒砲や弓を撃つときに無防備になるので、槍隊を所望して

その隊には、与一郎の旧友の藤堂を与一郎が指名しました。

藤堂は、手柄のチャンスに歓びます

まぁ、結果的には、信長の水軍はコテンパンに負けます

これは、けっこう有名な史実です。

死ぬまで、船での戦いには勝てませんでしたね~

で、今回与一郎と藤堂君は、部下をまとめて、なんとか無事に脱出します

今回の、船合戦の描写、すばらしいので是非本編を購入して読んでね

さて、次は秀吉の中国討伐です。

秀吉は、これで手柄を立てて、弟の長秀を副将にしたい

で、藤堂と与一郎に、死ぬ気で支えれば、扶持があがるぞ、と叱咤激励です。

でもって、戦場で逃げた与一郎の相場が

なんと、城に戻ってきましたね

良かったね

ってとこで読了。

次巻も楽しみです。

天王寺忠義 北近江合戦心得(〈四〉)

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井原 忠政 小学館 2024年08月06日頃

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