魔女の封印(上)(下) (魔女シリーズ3) 大沢在昌 推し本。私の感想レビュー備忘録。生命体の頂点という存在。

推し本。

作家買いしたシリーズも本作で3冊目

今回は、文庫化されたのを読んだので、上下巻です。

登場人物がしっかりキャラ立ちしてるので

展開としては、ちょっと超能力者だったりするから

SFが混じってるんですが

十分面白いです

魔女の封印 上 (文春文庫) [ 大沢 在昌 ]

魔女の封印 下 (文春文庫) [ 大沢 在昌 ]

魔女シリーズ | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の感想レビュー備忘録

大沢在昌 | 推し本探ブロ (veteranmama.com) 大沢在昌既刊の感想レビュー備忘録

魔女の封印(上) ネタバレ注意

地獄島から脱出して、裏のコンサルをしていた水原は

地獄島からの回収者(殺し屋)を撃破して

ついでに、朝鮮系ヤクザと結託して、島の上層部爆殺と、神社爆破に

なりゆきで参加

結果、偽造パスポートで韓国に脱出

その後、中国の汚職対策のいざこざで、夫と息子を殺された中国女性と関わり

日本に戻っては、公安、日本ヤクザ、朝鮮系ヤクザ、中国諜報部などが入り混じる中で

生き延びて、日本に戻る事ができました

ってのが過去の2つのお話

本作では、裏コンサルに再び復帰して

中華料理店で殺し屋が入ってきたのを見抜き

自分の身とクライアントを守るエピから開始です

相変わらずのかっこよさ

で、公安関連で知り合った湯浅から

堂上というフシギな男の正体を見極めてほしい、って話がきて

男を見抜くプロの水原も、彼が見えない

力がなくなったかと思ったけど、他の男はちゃんと見通せる

ついでに、その堂上が、水原の尊敬している京都のおばちゃんの知り合いでもあり

堂上の周りでの、不思議の昏睡事件とかに関わります。

まぁ、いろいろおもしろい

人間が増えすぎると、人間を捕食する存在が生まれる、って学説があり

その人口割合でいうならば

日本とか、さらにいうなら中国とかでも、そういう存在があるんではないか?と

で、中国のお役所では、いらない人間を密かに食わせているかも

という流れに

喰うといっても、食肉ではなく、エネルギーを喰う感じで

喰われた相手は、その場で絶命するか、昏睡状態になるか

さらに、加減によっては、自分のおもうままになる「人形」になるらしい

ヤクザがらみの探偵、須藤とかが出張ってきて

堂上の力を模索する中で

中国からの捕食者たちの存在も明らかになってきます

シリーズの2で知り合ったタカシが、今回も登場

水原女史を、親の仇、と思いつつも

父親には、忘れろ、と言われて、いろいろグルグルしてますが

頭がキレる、なかなかの男まえで、私も好きなキャラです

で、堂上が捕食者として、これからも出張ってくるか、と思ったら

なんと、上巻の終わりアタリで失踪

彼の死体がみつかって

捕食者を喰う捕食者?ということになります

男性の捕食者が喰えるのは男性だけ

女性の捕食者が喰えるのも女性だけ

男性と男性の捕食者が戦うと、イーブンになるらしい

では、誰が堂上が喰ったのか

これが、伏線

中国からの捕食者たちを、守っているのが

中国裏組織とツテがあったタカシとか、そっち系のヤクザで

でも、捕食者たちはプライドが高くて

ヤクザたちの指示が気に食わず、まぁ、いろいろ軋轢があるなかで

ヤクザの匿われた、うちんとこの殺人兵器=捕食者を、さっさと返せ

という風に中国諜報部が、人殺ししながら御乱入。

最終的には、捕食者のトップであるオッサンが

女性の捕食者二人のさや当てに巻き込まれ

で、まぁ、彼らは中国に戻ることに決め

妊娠中の女性捕食者森まなみが、安全に子供を産みたい、とか願ってますが

こいつが、どんどん人を喰う、ヤバイ女で

これと、一回寝てから、ちょっと情を感じていたタカシが

まなみに操られそうになるとこを

水原が撃ち殺して助けてやる、って流れで

事件は落着します。

うん、この森まなみ、っていう

庇護者を常に探しながらも、自分がいつもかわいそう、的なヤバイ考えの女で

これに関わるタカシを、一緒に殺せば楽なのに

水原が助けちゃうとこが、ちょっといい感じです

一気に読了しました。

推し

魔女の封印 上

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