推し本。
あきない世傳
この特別巻が出てる頃にNHKでドラマ化されてます。
めでたいですね~。
本編が終了して、特別巻が上下として出てますが
あとがきを読むと、後継者たちのその後を
不定期に書いていく、とのことなので
そちらにも期待したいです(^^)
幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下) (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]
あきない世傳 金と銀(高田郁) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
☆
幾世の鈴 目次
1,暖簾
2,菊日和
3,行合の空
4,幾代の鈴
☆
幾代の鈴 ネタバレ注意
☆
五鈴屋は、離散したり、いろいろ苦労した商家の
下の者を引き受けたりして、大きくなってます。
8代目の徳兵衛(周助)は、桔梗屋という店の番頭で
こちらが乗っ取りに会いかけた時に
当時の五鈴の6代目が、手を差し伸べてくれました
これがないと、番頭はじめ、離散しちゃうからね。
で、桔梗屋の店主を親旦那・孫六、ってことにして
6代目が亡きあと、7代目に幸がなったけど
女当主にはなれない、ってことで江戸に行って
大阪の店は、8代目の周助が店主になってます
ここらは、本編を読んでても、ちょっと入り組んでるかな
☆
江戸は、大火事があったり、日本で飢饉があったり
長い時間のことなので、いろいろ大変なんですが
五鈴屋は、亡き二代目の奥さんの仕込みで
自分に余力があるときこそ、周りを助ける、ってことが周知されてて
それは、三代目が急死して、孫の四代目が家をつぶしかけた時に
いろいろ助けてもらった、ってことへの恩返しでもあります
☆
さて、8代目の次は、五鈴屋の要石、って言われていた番頭の息子の賢助がなるってことで
ほぼ決まってるんですが
そこへ、9代目の妻に幸がなる、ってことで
まぁ、中にいる人は、それが突拍子もないことではない、ってわかってるけど
対外的にはどうしたもんか、って葛藤があり
そんな時に、6代目が芸者に産ませた息子ってのが現れます。
六代目は、自分に子供がいるのも知らずに急死してるし
芸者の方は、結婚相手と仲良くくらし、息子もその亭主が溺愛してましたが
成長するほどに、六代目に似てくるのね
で、その亭主の店が左前になったので、五鈴屋に金を無心にくるんです。
が、この息子はちゃんと育った子なので、ゆすりの金で立て直さずに
俺がちゃんと立て直してやる、って
ほ~
結果的に、9代目に賢助が継ぐハードルはなくなり
8代目も、自分が引退して、桔梗屋を再興したい、って
うん、善かった
☆
菊日和は、菊栄と惣次の話
幸と嫁にした5代目は、幸を愛してましたが
幸の才能に嫉妬しちゃって(才能がわかるほどの力は、惣次にあった)
出奔しちゃって江戸に来て、両替商のムコにおさまって
めきめき大きくした手腕の男です
菊栄は、放蕩息子だった4代目と結婚して、離婚して
崩れかけた実家を商才で立て直したけど
立て直された、って知った、逃げてた兄貴の嫁が戻ってきて
邪険にされたので、江戸の幸を頼って、自分も江戸にでて
菊栄って店をどんどん大きくしてます。
この二人、肌を合わせる気はないけど
いっしょに話すと、とっても楽しいのね。
両方とも独り者なので、店のものは、一緒になるのか、と思ってるらしい
で、今回は菊栄の実家が、やっぱり左前になり
今度は菊栄も見放して、その見放す様子を惣次が、じぶんの女房(幸)と同様に
戦国の商いの世を、立派に生き抜くなぁ、と褒めてくれたりします
うん、この二人の関係も良し
☆
行合の空、は、幸を裏切った妹の結のその後
19歳年上の男について、江戸を出て、田舎で宿を買い取って
そこで二人に娘が生まれてます。
そして、その長女が、幸そっくりの頭の善い子で、自分の娘だけど
時々憎くなっちゃう。
で、へんな男にひっかかりそうになったら、夫が止めてくれて
その時に娘二人が疱瘡になって、姉の方が死にかけて
心を入れ替える結です。
やっと、姉を憎まなくなった結が、善かった
☆
最後の話は、9代目となって大阪で当主を継いだ賢助の10年後
子供がいない二人なので、10代目を誰にするか、といろいろ考えてます
そして、田沼意次からの商家からの強制無理貸しが企画されて
五鈴屋も巻き込まれますが、意次を庇護した将軍の急逝ご、その計画は頓挫
でも、五鈴屋は、寄付を申し出て、配下の手代とかから文句がでますが
そうやって五鈴屋は100年大きくしてきたから、次の100年に社訓というものが欲しいって
で、あきない世傳、を作りましょう、って
☆
初代はボ手ふりから始めた商売で、その初代が見たお伊勢様の五鈴川を
賢助と幸が見守るのが、最後のシーンです。
大団円でしたね
善き
☆
posted with ヨメレバ
高田 郁 角川春樹事務所 2024年02月29日頃
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。