後宮も二度目なら(一) 中村颯希 推し本。私の感想レビュー備忘録。作家買いの中華もの。善き。

推し本。

作家買いした文庫です。中村颯希作品で読んだのは、これでシリーズ3つ目。

どれも面白いから、すばらしい(^^)

白豚妃再来伝 後宮も二度目なら 一(1) (富士見L文庫) [ 中村 颯希 ]

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後宮も二度目なら(一) 目次

プロローグ

1,戻るつもりじゃなかった

2,残るつもりじゃなかった

3,庇うつもりじゃなかった

4,つぶすつもりじゃなかった

書き下ろし番外編

二度目の天運

後宮も二度目なら(一) ネタバレ注意

ネット小説で有名な作家さんですが

今回はカクヨムでの連載だったようです。

主人公の思惑と、斜め上の結果によって

ヒロインや、周りの人たちが幸せになる話が多いです。

本作では、ヒロインの「白豚妃」珠麗が

とっても魅力的だったので、一気読み

帝の後宮にいた珠麗は、性格は天女だったけど

食べるのがやめられない白豚さんでした。

でも、配下に恵まれ、周りにも「珠麗では仕方ない」と

ほんわかされて色々許されてたんですが

ついに、後宮の悪意に捕まって(側室が妊娠したのに、中絶の薬を飲ませた)

額に焼き印押されて花街に追放、って刑を受けます。

でも、珠麗は知らないけど、ちょこっとした善意があって

焼き印は額ではなくて胸元で、服で隠れる場所へ。

花街では、醜くて客を取れない、ってことで便器洗いを命じられますが

そこのいじわる婆に可愛がられ、いじめるお姉さまたちもいつの間にか懐柔して

そこそこの居場所を得ます。

その後、花街の店が火事で消失すると、そこの用心棒の男のとこに紹介所を書いてもらい

そこのでも、それなりに元気に生きておりましたが

帝の代替わりの時の「後宮の官女を増やす」ための女狩りに、捕まり

後宮へ戻ってまいります

永久に後宮追放、ってことだったのに

戻ってきた珠麗は大慌てで、名前を珠珠、と変名。

さく、と逃げるはずが、珠麗を罪に落とした後宮の権力者・桜蘭が

純貴人をいじめていたので、仕方なく助けてあげました。

そしたら、郭武官(昔の後宮での因縁の相手)と二度遭遇しちゃって

その知識と美貌は、女官ではなく妃となるべきだ、って・・。

妃として着替えさせられる時に、胸元の焼き印を見せたくないと頑張ったら

煽情的な姿こそが後宮女子の心得、みたいなとこで

奥ゆかしい、と高評価。

という感じ、でいろいろと珠珠の評価はうなぎのぼりとなります

珠珠をおっかけてきたのは、元は花街の用心棒だった礼央

イケメンの、夜世界の元締めは、実は珠珠を愛してますが

闇世界の出身のせいか、まっとうな愛を知らず、語れず

それでも、彼なりに珠珠を愛して見守ってたのに、さらわれちゃって

お怒りです。

で、珠珠が後宮に連れ込まれた、ってことだけは把握して見守りですね

いろいろ試験がありまして

そのたびに、落ちるための画策をする珠珠ですが

絵を描く時には

珠珠は、男色絵を描き、受けを郭武官の顔にしてやる!と張り切ります。

ですが、桜蘭の策で絵筆を壊された紅香が、半泣きになってるので

珠珠は、後宮時代の妹分だった紅香に、筆を投げて助けてあげます

紅香が猛然と描き始めたのち、大きな黒烏が入ってきて、会場は大騒ぎ

珠珠は、それが礼央の烏・小黒だと気づきます。来てくれた、って

が、鴉の落とした文に「守料倍増」ってあったので

珠珠は、礼央への支払いに蒼白となって、金策に没頭します

後宮の高級品を模写して回って、地元へ戻ったら贋作三昧すれば!ってね。

最後の最後に再び紅香が妨害されますが、そのほとんどは珠珠に被害が

で、これで落札(お払い箱)になる!と喜ぶ珠珠ですが

雑紙の方に書いていた、贋作用絵画が高評価で、がっつり合格いたしました

はは

楼蘭のとこには、珠珠が後宮時代に大事にしてた召使の夏蓮がいます。

いじめられてますね

桜蘭もまた、後宮のあるじの宦官に、不用意に書いた文を取られて脅されてます

次は、下戸の妃に、火酒を飲ませるよう命じられた夏蓮

自分も下戸なのに飲み比べを申し出、火酒は令央の好みだ、って盗み酒を目論んだ珠珠が

妃の身代わりとなって、珠珠と夏蓮の対決に

途中で夏蓮の急性アルコール中毒に気付いた珠珠が

花街での酔っ払い客扱いの技術で吐かせて看病します

夏蓮は、桜蘭のとこにいとまごいに行き、珠珠の下女になる、って

桜蘭は珍しく素直に解き放ちますが

そのついでに、白豚姫だった珠麗は、実は夏蓮を裏切ってはなかった、って真実を語ります。

呆然として泣き崩れる夏蓮ですね

令央がたすけにくる、って時刻に、夏蓮への看病で寝過ごした珠珠

もうだめだ!とがっくりする珠珠のとこに、夏蓮がきて、女官にしてください、って

実は、令央は傍で待っていてくれましたが、二人のやり取りを聞いて、バカめって

さて、書きおろし番外は、珠珠の花街時代の話

一度目はうまくやれないけど、二度目からは、それはきれいに頑張れる珠珠

この話、ほんとに好きです。

ということで、2巻へ

白豚妃再来伝 後宮も二度目なら 一(1)

posted with ヨメレバ

中村 颯希/新井 テル子 KADOKAWA 2021年08月12日頃

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