推し本。
2021年に書きおろしで出ている本なので
まだ文庫化されてなくて、大きな本をバックにいれて、電車の中とかで一気読み。
相変わらずの面白さ。
刑事が主役の本が多いのですが、今回のは新聞記者視点です。
小学校低学年の女子が殺されて発見されました
いろいろ事件を掘り起こすと、かなり昔から、失踪した少女たちがいたことがわかる
って流れの小説でした。
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沈黙の終わり(上)(下)ネタバレ注意
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ネットが全盛で、新聞が斜陽と言われてますが
ネットであっても、載せる記事は新聞からのものです。
そんな中、生涯現役、だった松島が、地方の支社へ異動してきます
理由はガンでした
ごく初期だったので、かなり予後はいいのですが、
それでも、体重は減ったし体力は落ちてます。
定年までの数年を地元であるこちらで迎え
その後は、シニア記者となる予定でした。
そんな中で、捜査願いたでていた少女が、死体で見つかる、という事件が起こります。
昔とちがい、遺族へのインタビューもなく
警察の捜査を、見守るばかりなんですが
数か月後に本社へと戻る、やり手の若手・古山が
川を挟んだ隣の県で、やはり少女の失踪事件があると気づきます
さらに探していくと、川を挟んで広範囲で
最初の失踪事件はすでに時効になっているくらい前から
少女の失踪事件が続いてました。
最初の頃の失踪事件では、同じ塾に通っていた、という共通点がありますが
地方のことで、塾といえばそこしかない、という大手ではありました
さらに、過去の失踪事件が、圧力で「探さない」という指示が出ていたことが
わかってきます。
なぜ?と探る間に、たたき上げの署長が自殺する、という事件がおき
その遺書に、少女失踪事件のもみ消しを依頼してきた黒幕が書かれてました。
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新聞記者として、事件への圧力をかけたのは誰かを探していくと
やがて、塾で鼻つまみモノの、幼女に欲情の眼をみせる塾講師がわかり
彼の苗字が、地方の名門代議士と同じことから、血縁だとわかり
さらに、その代議士とつながっていたもと警察官僚が
今は、総理官邸につめる、権力のある官僚だとわかってきます
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ここらの展開は、上下2冊で、それはきれいにおっかけられていて
一気読みですわ。
癌であることから、これが最後かも、と気合の入る松島と
正義感の強い若手の古山のコンビぶりと
それぞれへ、新聞記者からの圧力が
関連刑事たちからのものだったり、それはもう、いろいろ!
これらが、伏線回収されて、名前が特定されるとこと
犯人の自殺と
潰された記事を抱いて、古山は怒り狂うけど
老練な松島は、神の手の一瞬を待つ、ってことで
政権の交代の隙に、がっつり記事にしての大逆転とか
とっても面白かったですよ!
推し
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posted with ヨメレバ
堂場瞬一 角川春樹事務所 2021年04月15日頃
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