今村翔吾さんの時代小説
大好きです!
ぼろ鳶組のシリーズも好きですが
こちらのくらまし屋稼業も、面白くなってきました!
この作家さんは、量産型の作家さんのようで
文庫の書き下ろしがサクサクでるので
ほんとに楽しみです(^^)
冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫) [ 今村翔吾 ]
★
序章
1章、お庭番の憂鬱
2章、昼行燈
3章、もう一つの人生
4章、大名行列
5章、母の白無垢
終章
★
今回から登場したお庭番の曽和一鉄
いいですね~
名前の通りに一鉄で、腕がたつ
でもって、彼が信奉していたのが8代目将軍の吉宗
代替わりして、幕閣がいろいろバカいってくるので
嫌な気分だ勤めておりましたが
そこに現れたのが老中の松平武元(たけちか)
吉宗が目をかけていた、ってだけでも一鉄にもしや?って思わせる人材で
言葉を交わしたら、もう、滅私奉公ですな
惚れこみました
現在松平様と敵対してるのが酒井さま、こちらも老中
で、これはこの先の話なんですが
酒井様が虚というか、人身売買というか、そっちとかかわっているらしのね
ということで、おもしろくなってきました
★
ちょっと飛びましたね
さて、松平様は、才能があったので大名に養子にされたんですが
実はその前に、惚れたおなごがおりまして
町人の娘でしたが、前の身分なら、その子をどっかの養女にすれば
一緒になれるくらいの身分でした
でも、大名にされちゃって、別れたのね
★
そんな過去話を、なぜか当時の将軍だった吉宗が知っていて
私にもそういう娘がいたんだよ、って
つらよね、って同情してくれて
松平は、ほかにもいろいろと才能のある吉宗に心腹してました
★
で、今、昔別れた彼女が娘を生んでいて
その子が嫁に行くって風の便りにきいたもんだから
一日だけ、老中の身分を捨てて、影からこっそり見送りたいって
だから、一日だけくらましてほしい、って
★
老中が町中で依頼するわけにはいかず
さらに、現在の政敵の酒井が、松平さまに刺客を送ってるって噂もあり
お庭番も、松平を支える田沼意次も危惧しますが
松平さまがあんまり頑張るので、田沼たちは道中奉行とか配置して守り
くらまし屋と一鉄たちお庭番が抜けの策を、って感じで
まぁ、対立するんですが
ぶじにくらました、ってとこにうつろの刺客がきて
一鉄だけで守りきれなかったとこへ
平九郎が助けに来て、そこへ道中奉行たちもおいついて、って顛末に
★
くらまし屋では、毎回くらまし方がおもしろくて
ですので、ここではネタバレしませんが
いつもながら、う~ん、って感じで面白いです
★
さて、松平さまは無事に娘の白無垢姿を見られまして
遠目で見るだけで満足するはずが
娘と妻と生き別れになっている平九郎が
「悔いを残すな」って言ってくれたので松平は
花嫁に近寄って、おめでとう、って言って、でいろいろお話ができました
★
この作家さんは、泣かせるんですよ!
うう
ぼろ鳶組も、読みながら、私、泣くんですけどね
今回も、泣けたな~
★
さて、ぶじに松平は本懐を遂げ、無事に戻りました
でもって、うつろと敵対してる幕府側が
平九郎たちへと共闘を持ちかけてきて
ためらいはあるんですが
娘と妻を探すためには何でもつかえ、って忠告もあり
くらまし屋のみんなの同意も得られて
共闘することになったみたい
次巻からも楽しみだな~
★
終章では、平九郎の妻・初音が、ある島に連れていかれてるんですが
さすが平九郎が惚れた女だけあって、
色々気丈で、そこへ、うつろの惣一郎が派遣されてきていて
なんか、交流が生まれてきてます
ここらも、次巻からの伏線になりそうですね
とってもおすすめの一冊でした(^^)
冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業posted with ヨメレバ今村翔吾 角川春樹事務所 2019年08月08日 楽天ブックスAmazonKindle
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。