作家買いです。佐藤優さんの新刊を、かなりの数読んでまして、今回は副島さんとの対談形式が、読みやすくて面白かったです。
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今までの地政学のおさらいも書かれていて
バルト海沿岸の三国から始まったソ連からの分離独立が、ソ連崩壊の原因となったこととか、
北方領土問題も、アメリカの弱体化がかかわってるとかね~。
四島返還ってのが、
アメリカを友軍としソ連と敵対するために作られたものだとか(歯舞群島と色丹だけで良かったのに)そんなことですね。
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カルロスゴーンを、マカロン大統領は嫌っていたから、
日本の検察は踏み切った、とか、
日産という日本の基幹産業をフランスに取り込もうとしたのが、
ゴーンの逮捕でフランス戦略が挫折した、とか。
EVは、日産が主導だったから、
これでしばらく遅れちゃって、
トヨタのハイブリットがしばらく続きそうだ、とか、
それは、原油国としてはラッキーな話だ、とか、面白かった。
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日本はアメリカの属国扱いされてますが、
主権があれば、ロシアは日本と組んでも良いけど、
属国で、アメリカ軍の基地とかがガンガンできると、ロシアは警戒するしかない。
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あと、最近の韓国問題。
アメリカの弱体化、中国の強大化、があるから、
韓国はアメリカを切り捨てる方向に動いていて、
切り捨てて北朝鮮と一緒になったら、
韓国は今、地政学的には島、なんですが
(北朝鮮は海みたいに隔絶してるから)
これが中国から陸続きとなって、
日本の地政学的リスクは、中国と接するという、とってもヤバイ感じになるわけです。
その場合、
アメリカの属国として守ってくれる、って規模ではなくなるから、
日本の軍事予算も増えていくわけですね~。
だから、
軍事予算とともに、お友達が必要で、
中国と対立してくれるために、ロシアとの仲もキープしていく必要がある。
あと、中東の海がきな臭くなっているから、
アメリカからの割高な石油を押し付けられるより、
ロシアの天然ガスが手に入るのも、とっても良い訳です。
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サウジアラビア王家ってのも、
北朝鮮の金さんちと同じくらい、ドロドロしてますね。
ただ、アメリカと同盟してるから表立って非難されない。
けど、女性に対する態度とか、すごいものね。
イスラム教って、ほんらいとっても寛容な宗教だけどね。
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北朝鮮のキムさんは、
トランプさんと交友しつつ、したたかに外交してます。
こちらはほんとに上手だと思う。
韓国よりよっぽどね。
世界は80年に一度戦争をしているようなので、
そろそろ帝国と帝国のぶつかり合いが始まりそう・・。
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北朝鮮は、瀬どり、とかして、原油を密輸したりしてますが、
日本のパチンコ業界も、北朝鮮にかなりの額を送金しているんですか?
初めて知りました。
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トルコで、牧師のアメリカ人が捕まりましたが、
彼、CIAなの?
トランプさんとエルドアン大統領のタイマン会議で、アメリカに帰国できましたね。
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アメリカが覇王の時代は終わり、
そうすると、輪転機回しでドルを刷りまくる時代が終わる。
ロシアは未だアメリカと張り合えるし、ここに中国が入る。
中国の怖さをロシアは知っているから、友好。ってしないよね。
一時期のアメリカと中国の関係の方が、もっと蜜だった。
で、韓国と北朝鮮が中国の配下となり、日本は最前線になるわけです。
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ファーウェイ、って元々は軍需産業なのね。
ウィンドウズにもバックドアはあるけどね。
そして、陸海空に加えて、四つ目。
宇宙軍ができました。
空軍って、飛行機ができるまでなかったからね。
宇宙船ができて、これは人工衛星とかも含まれてますが、宇宙軍ができるわけです。
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公明党は創価学会が母体です。これは有名。
共産党は本来社会の底辺を守るセイフティー政党でしたが、
創価学会にそのポジを獲られて弱体しました。
で、最近は創価学会の人、お金持ちが多いよね。
宗教とお金がくっつくと、これは強いな~。
で、統一教会ってまだあるのね。
幸福実現党、って統一教会なの?
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農民を自民党にするために、農地改革があったが、
高齢化して、今は組織として成り立ってない。
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私は東京生まれの東京育ちだけど、
大阪と東京って、そんなに違うの?
維新の会とか見てると、ちょっと、感じるとこがありますね。
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皇太子問題、も書かれてました。愛子さまか、秋篠宮の男児か。
あと、新聞は「一日だけのベストセラー」って考え方は面白かった。
でもって、月への着陸って嘘なの?ナサの作りネタなの?
仮想通貨の脆弱性も面白かった。
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マルクスの資本論、って読んだことがないけど、
労働者の味方ではなく、資本家見習いが読むものなの?
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資本主義もまた、宗教だ、って書いてあって、あ~、って感じるものがありましたね~。
教養が欲しい人に、おすすめの本でした。
激変する世界を先読みするposted with ヨメレバ副島 隆彦/佐藤 優 日本文芸社 2019年03月29日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle
ネタバレレビューでは書ききれないので、是非、本で読んでくださいませ(^^)
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読んで下さってありがとうございます(^^) この記事が 読みたい本を見つけるヒントになるとうれしいです