推し本。大好きなシリーズです。
家康は有名ですが、その配下から視点、というのがとても良い。
ネタバレ注意
三河雑兵心得(4) 弓組寄騎仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]
三河雑兵心得(井原忠政) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
☆
三人目の男
1,茂兵衛、故郷に錦をかざる
2,不信なり三河守
3,長篠城の英雄
4,鳶ヶ巣砦の奇襲
帝国の黄昏
☆
先手弓組を率いる善四郎と
彼の筆頭寄騎の茂兵衛は、乗馬が苦手で
出世したから、お互い乗馬の訓練が必須です。
で、善四郎が、二回未亡人になった姉と夫婦になってくれないか、って
殺しても死なない夫が欲しい、って
まさに、すみにとっては、三人目の男(^^)
☆
信長は、直属常備軍を作り、雨(田んぼが一番忙しい頃)に
戦争仕掛けて、勝利してきました。
家康も、信長を見習ってまして、そんな戦争特化領民のひとりが茂兵衛たちね
☆
善四郎の弓隊の鑓足軽にはそれぞれ小頭がいて
一人は木戸辰蔵
もう一人が、服部宗助だって。
☆
三方ヶ原の大敗から8カ月で
徳川は奥三河での失地を回復しました。調略ね
☆
茂兵衛は、地元に凱旋です。
母が嫁いだ豪農は、茂兵衛の頼みも聞いてくれる。
で、茂兵衛の二番目の娘が婿とって跡取りになり
三女もめでたく嫁に行き、残ったのがタキでした。
茂兵衛の出奔の理由になった、やさ男殺しの時に
恋人の優男をころされた、すぐ下の妹ね。
やさ男が女癖わるし、ってのは、死んでから分かったから
今はぜんぜん兄の茂兵衛に遺恨はないけど、嫁入りしそこなったのね。
で、茂兵衛が、辰蔵の嫁にどうだ、って
☆
そして、子飼いがいない茂兵衛は、身体の大きな七之助を
配下にしようか迷いますが、こいつ、酒乱でした。
断りたいけど、村からやっかい払いができる、って喜ぶ五郎右衛門に
今さら、ダメといえずに、茂兵衛は、配下にします。
(七之助は、断酒を継続して、良い配下になりますけどね)
☆
天正2年に、茂兵衛は、平八郎夫婦を媒酌人として、善四郎の姉・すみを妻にします。百姓が、徳川一門から嫁を貰うの、すごい!!
☆
現在、三方ヶ原に無理に出陣したことで
信長の家康への信用はダダ下がり。
籠城しろ、って言ったのに、出陣したからね。
☆
信長の援軍で、武田と戦う準備となります。
茂兵衛は、妻の配慮で、新品ではないけど塗り直しとかのリフォームで
鎧が美しくなってますね。
☆
信玄は死んだ。
後継の勝頼は、家康の権威の失墜を狙う。
そのためには
三方ヶ原での敗北に続き
高天神城を見捨てる、ってのを喧伝したい。
いろいろ大変だね。
勝頼は、動きすぎます。兵馬がくたびれてしまう。
で、長篠城も、武田に包囲されて
そこへ、足軽が連絡に包囲網を脱出して徳川軍へ
鳥居すね衛門という足軽は、武田にとらわれて
串刺しにされる直前まで、味方が来る、って絶叫して
そして果てました。
これは、結構有名な話
子孫は優遇されて、明治期まで続いてます(^^)
☆
さて、信長と家康は設楽原に陣を敷きます
いよいよ、長篠の合戦ですね。
鳶ヶ巣砦から降りてこない勝頼を、茂兵衛たちが鉄砲隊で奇襲です。
七之助は、身体がとっても大きいから、富士山から名前をもらって
富士之介、になりました
で、今回が人を殺す接近戦の初陣。
そして、奇襲は大成功です。
伊忠という上司は、何かと茂兵衛を叱りましたが
亡くなる寸前に、男の嫉妬から守ってくれてた、ってわかります。
このシーン、泣けるので、ぜひ本作を購入して堪能してください!
そして、長篠の戦いで、勝頼は大敗して逃げ帰るのね。
☆
合戦がおちついて、辰蔵はタキと結婚することになり
丑松は、三方ヶ原で討ち死にした寅八の後家とねんごろになり
残された一人娘ともども、幸せそうです。
良かったね
そして、生き別れた綾女が古着やをやっていて
男とも肌をあわせる女になっていた、って
☆
って感じで読了。
綾女さん、どうなったんだ!
次巻も読みます。
三河雑兵心得(4) 弓組寄騎仁義posted with ヨメレバ井原忠政 双葉社 2020年11月12日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle
☆
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。