推し本。大好きなシリーズです。
もとは、魔導具師ダリヤはうつむかない、というネット小説があって
書籍版が出て、そこにハマったら
スピンオフで本作が出て
こちらは、書き下ろしです(^^)
ネタバレ注意
服飾師ルチアはあきらめない ~今日から始める幸服計画~ 2 (MFブックス) [ 甘岸久弥 ]
服飾師ルチアはあきらめない(甘岸久弥) | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズ既刊の感想レビュー備忘録。
服飾師ルチアはあきらめない | 推しマンガ探ブロ。 (veteranmama.com) このシリーズ漫画化版既刊の、感想レビュー備忘録。
魔導具師ダリヤはうつむかない(甘岸久弥) | 推し本探ブロ (veteranmama.com) このシリーズスピンオフ作品(こっちがメイン)既刊の、感想レビュー備忘録。
☆
服飾魔導工房と微風布
王城と友のドレス
工房長の謝罪と貴族の糸
貴族講義と友達
服飾魔導工房開設の打ち上げ
見送りの服
歌劇と古傷
嵐の女王のドレス
祖母の赤いドレス
守る者守られる者
従者服と夕焼けのお兄ちゃん
番外編・青空花と護衛騎士
☆
ルチアは現在、大出世です。
親友のダリヤの依頼で、5本指靴下を作ったら
大量発注がきて、二カ月前には家庭内工房だったのに
今は、服飾魔導工房の工房長。
頑張って、前倒しで作ってるけど、服飾ギルド長が
城のやんごとなきあたりからの急な発注に答えたりして
なかなか在庫が増えませんね(^^)
☆
さらに、今回は微風布の発注がきます。
魔導具として、布が微風を帯びてるから、涼しいという画期的作品。
ダリヤのとこのイヴァーノが仕事を回し、ルチアのいる服飾ギルトと、色々分け合うことになります。
ダリヤの品は画期的で、貴族社会にも広まるから、貴族とのかかわりが増える。
でも、ダリヤもルチアも庶民で、貴族のいい回しに慣れないのね。
でも、知らないといろいろひどい目にあうので、トッカンで頭に叩き込みます。
☆
この、貴族独特のルール、ってのが、このシリーズのミソでもあります。
プレゼントを上げたり、もらったりでも理由付けがあるし
若い娘が利権と権力を持ちそうなので、陥れようとする者が多い。
ただ、貴族社会なら、堕ちる方がバカって扱いになるのね
こわ
☆
ダリヤが、王城で、愛人呼ぼわりされてバカにされたので
ルチアは怒るし、ルチアの上司のフォルトも静かに激怒しまして
ダリヤに戦闘服を作ります。
ここらは、とってもかっこいいので、是非本編で堪能してください。
☆
で、無事に勝利して王城から戻ってくるルチアですが
相談役、ってのになってくれ、はい、って返事した結果
相談役ってのは貴族だから、男爵になるのが決定、になるのね。
うふ
☆
ルチアは庶民だから、服飾ギルド長の元上司とかは、貴族を服飾魔導工房長にするように、って進言してきます。
でも、フォルトはルチアを替えるつもりはない。
服飾魔導副工房長に、ダンテって男性がいて、この人が貴族だから大丈夫、って。
フォルトが色々説明して、ルチアへの推薦人貴族の名簿もすごくって
なら、囲い込め、って。うん、とっても貴族的
☆
ダンテとヘスティアは、二人とも貴族なので
二人から、ルチアは貴族の作法や言い回しを習います。
教授料金も、けっこう高いのね。さすが貴族。
で、美人のヘスティアは過去に色々あったみたいだし
ダンテも色々あったらしく、二人はいろいろもめますが
そこは、ルチアがおいしもの食べに行きましょう、って仲裁です。
ダリヤもそうだけど、ルチアの本の方も
ほんとに食事がおいしそうでね~
好き
☆
ルチアは、裁断のための特注鋏をヘスティアに贈ります。
今後、工房の裁断師には、皆贈る、って。でも、今はヘスティアだけなのね、裁断師(^^)
☆
フォルトは貴族で、護衛が付いてまして
隠蔽の力を使って、ロッタ・セバーロが随行してました。
ルチアが、隠蔽してても見つけて、そっからは、食事会に参加です。
ダンテとフォルトが、すてきな洋服で参加してきて
ヘスティアは、ダンテの貴族的装いにうっとりです。
☆
ルチアのとこに服の依頼です。
上級冒険者は、国内ではアイドル的人気があるのね
ジャスミン(1巻で登場した貴族の女性)の紹介で、来た「炎の刃」の二つ名を持つ女性・レベッカです。
去年男爵になった先輩冒険者・アルが、半年国外に行くので
その前に、思いのたけを告げたくて、きれいなドレスが欲しい、って。
ルチアに、薄化粧までしてもらったけど、アルはびっくりするばかりでほめてくれなくて、レベッカは逃げ帰ります。
ルチア、噴火激怒。
でも、もう一度、ってルチアに励まされて告白に戻ると
アルは前から好きだった、婚約の腕輪はまだだけど、婚約者ってことで!!と
出港する船の上、風魔法で叫ぶから、拍手万来でしたね
いい話だ
☆
勉強のために、フォルトがルチアを歌劇に誘います。
でも、土壇場で外せない用事ができたので
ジーロがエスコートを代わります。
妻の衛兵さんと熱愛して、子供のいるジーロですが
昔はブイブイ言わせていた人らしく、すごくスマートにルチアをエスコートします。
で、帰宅時。
ルチアに声をかけてくる貴族男性がいて
ジーロが、従者として庇います。
ここらも、是非本編をお楽しみください。
中年男性の、知恵と度胸の真骨頂でっせ。
☆
フォルトは、ジーロの報告を聞き、ルチアに惚れなおしちゃうのね。
うん、これは惚れるよね。
☆
ルチアが観劇した舞台にいた女優・カッサンドラさんが
嵐の女王に抜擢されます。
でも、小柄だし小太りだから、って悲観するんですが
ルチアは、舞台衣装をサクッと考え付きまして
それが、フォルト含めて、服飾ギルトの面々の気持ちを刺激し
それは素晴らしい舞台衣装となります。
☆
「嵐の女王」の舞台は大成功で、服飾ギルトの面々もチケットが取れない。
でも、好評につき、再演となりました。
カッサンドラが、ルチアの名前で感謝をしよう、とすると
ルチアは、フォルト様の名前で、って願います。
ジーロも、まずはフォルト様が名前を売るべきだ、って。
ここらの駆け引きも、是非本編で。
☆
ダンテは貴族の次男で、後継ではありませんから気軽です。
で、おばあさまを愛してます。おばあさまは未亡人です。
赤いドレスが欲しい、ていうから
年甲斐もなく、って言っちゃって、後悔しますが
ルチアに打ち明けて、さらに叱られて、飛んで戻りまして謝罪します。
そして、夜、ダンテとルチアは、おばあさまのドレスを考えます。
若い男女がいても、ぜんぜん色気なし。
☆
おばあさまは、自分を「フィル」って呼んで、ってルチアにいいます。
貴族夫人が、愛称で呼ばせるのは、かなり好感度が高いし
囲い込みの第一歩ですが、ルチアは気づきませんね
☆
ダンテは、ルチアの傍でドレスをつくるのがとっても楽しいけど
ルチアにデザイン帳を送っている、フォルトの気持ちに気付いてるから
ムリだ、ってわかってる。
☆
フィルおばあさまは、夫の墓参りで昔の友人と再会して
彼もヤモメだったから、交際を始めるようです。
家同志に、かかわりあいになるお付き合いね。
お~。
年取っても、やることがある貴族、いいな
☆
ルチアは、兄と休日の買い物に行きますが
兄とはぐれた時に、拉致られかけます。
隠蔽してついていたロッタが、撃退しますね。
貴族って、こわい。
庶民だから、簡単だと思われてる。
このへんは、ダリヤの話の方でも多々あります。
警察機構より、自前の騎士や警護人が必要。
☆
ロッタは、子供の時に人買いに買われ
魔物の魔核を食べさせられて、魔物つきにされた子でした。
奴隷商人から解放されて、今はフォルトの護衛になっていて
魔物付き、って嫌悪される存在だけど、警護としては尊重されるのね。
そんなロッタは、魔物の眼である自分の目を、きれいだ、ってルチアに言われて
心が動きます。
☆
ルチアが拉致られかけたことを知らされた家族ですが
ルチアが工房長をやめない、というので、その意志を尊重します。
でも心配なのね。
ルチアの父親が、フォルトに面会して、守ってください、ってお願いするから
騎士として約束します、ってフォルト様
☆
ヴォルトの兄上の友人で従者のヨナス。
昔、ルチアを力づけた「夕焼けのお兄ちゃん」です。
魔付きなので、洋服が難しかったんですが
まだ、長ではなかった頃のフォルトが従者服を作ってくれて
それがお気に入りで、今も服飾ギルトに出入りしてます。
そこで、ルチアはヨナスと再会。
ヨナスは、すぐにルチアが分かったけど
幼かったルチアは、ぼんやりとしか覚えてなかったのね。
でも、ヨナスが気になるの。
うふ
ここも、恋の予感だわ
って感じで読了。
とっても面白いので、オススメです(^^)
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