楽園の烏(八咫烏シリーズ・7)第二部.1。阿部智里 私の感想レビュー備忘録。20年後の八咫烏世界が地獄へ?

推し本。大好きな八咫烏シリーズ

松本清張賞を獲得してのデビューでした

謎解き、がちょっとありましたが

基本、ファンタジー

1作目の、烏に単は似合わない、はそれほどでもなかったんですが

雪哉が登場する、烏は主を選ばない、あたりで面白くなってきて

黄金の烏

空棺の烏、の二冊が、ものすごく面白かった!

雪哉が主体で、八咫烏の世界の事件の顛末を描いていたのがこの三冊

その後、玉依姫、っていう、八咫烏の世界と人間世界のリンクの話は

今一つで

弥栄の烏、っていう一部終了作品で、う~~~ん、って思ってました

それでも、6冊のシリーズを、新人としてデビューして、書き上げたのはさすが、だと思ってます

で、新シリーズは

弥栄の烏、から20年後が舞台です

なつかしい

長束、千早、とかが出てきますが

雪哉の豹変というか、まぁ、あの子ならこういう腹黒おっさんになりそう

とか思いましたけどね

本作は二部の最初の一冊

これからが楽しみです

ネタバレ注意

楽園の烏 [ 阿部 智里 ]

八咫烏シリーズ(阿部智里) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

ベテランママは小説、エッセイ、ビジネス本大好き。 : (阿部智里)八咫烏シリーズ (livedoor.jp)

☆

1章、逃避行

2章、異界

3章、貴族

4章、地下街

5章、慈悲

終章、置き土産

☆

民法の失踪宣告、ってのが最初のページにありまして

安原はじめ、という、くたびれたおっさん視点で、物語がはじまります

養子ばっかりの家族がいて

それも、みんな優秀で、起業とかしちゃう血縁のない兄とか姉がいて

で、みんな、末っ子のはじめを、それなりにかわいがり、心配してくれてる

なぜ心配か、っていうと

はじめが、養父のおっさんに、一番連れまわされて、影響を受けているから

☆

そんなはじめのとこに、養父から相続した山を売ってくれ、って話が

続けて申し出られ、そのタイプから、みんな、バックは同じ奴だな、って

はじめは見抜きます

で、ある日、美人の「ご一緒してください」って言われ

追われるままに逃げ込んだトロッコの箱から出てみたら

そこは山内、八咫烏の世界でした

☆

で、はじめの護衛として、貴族の北小路頼斗、ってのがつきます

人間界に留学したことがあるから、はじめとも会話が成り立つのね

で、山内では、現在「猿」に襲撃されているので

それだけ気を付けて、はじめの機嫌をとり、山内のある「山林の権利書」を

はじめから、雪哉が(山内の政府が)買い取る、のが最終ミッションなのね

でも、いろいろ見たい、ってはじめが行動すると

めったにないことなのに、猿に襲われ

頼斗だけが残り

はじめと頼斗が、あぶない!ってとこで千早に助けられ

そのまま地下街へと逃れます

で、ほぼこっから、頼斗の視点となっていきます

☆

雪哉の側にいた千早は、雪哉のやり方をよく知ってるからね・・

頼斗は、盲目的に雪哉を信じてますが

はじめは、ここは楽園です、なんていう頼斗の危うさを見抜いてるの

で、雪哉たち政府側に制圧された地下街とか

そこから押収された人民がほぼ奴隷化されてるとことか

頼斗も、向き合っていなかった今の山内の世界が描かれていき

烏の天敵であるはずの猿は、本当はすでに絶滅させられていること

猿、という形で八咫烏を粛正しているのは、雪哉たち政府であること

などが分かってくるのね~

☆

で、いろいろとありまして

雪哉が、ここまでするんかい、って感じの

冷徹な施政者となっとりまして

黄金の烏、とかで見知った

雪哉の友達たちが、出てこない、ってことは

たくさん、死んでるんだろうな・・

この作家さんのクセとして

押しキャラ(人気キャラ)がいきなり死んだり

腹黒マックスだったり

という、読者を裏切るのがとっても好き、ってのがあるから

これから先も、どんな風になっていくのか・・

☆

で、はじめの養父が、実は山内の「地下街の主=朔王」だったらしい、ってわかります

はじめ、って名前は朔、っていう字なのね

山内は、山神さまの衰えで、いずれ抹消してしまうのか

それを防ぐために、雪哉はなりふり構わないようで

妻帯もしてませんね

まだまだ、伏線満載ですが

はじめ、とともに、人間世界に行くことになった頼斗とかが

どう動いていくのか

次巻がとっても楽しみです

☆

楽園の烏posted with ヨメレバ阿部 智里 文藝春秋 2020年09月03日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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