評伝、って銘打っているものは
これが初めてかもしれない
小説、として人物を書くのと、評伝とでは
裏付けが違う、ってことでしょうかね
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1章、誕生会
2章、ある噂
3章、富田屋の跡
4章、南国
5章、同級生
6章、学歴
7章、櫂、の世界
8章、農家の嫁
9章、二人の母
10章、兄と妹
11章、満州の少年
12章、朱夏の村
13章、テレビ出演
14章、借金二人三脚
15章、事業
16章、家出
17章、再婚
18章、太宰治賞受賞
19章、直木賞
20章、映画化
21章、女流作家たち
22章、きのね
23章、最後の小説
24章、帰郷
最終章、続・仁淀川
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婦人公論に連載されたものを、加筆、修正した、となってますが
かなりの連載回数だったのですね
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作家は、キャリアを積むと、各賞の選考委員を頼まれる
最初は、「オール読物」「小説現代新人賞」とかの、一般公募
その後は、プロの書いたものへ
そして、直木賞
その先に、中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、とかがあるのね
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宮尾登美子の名前は、メディアミックスとの効果も大きい
東映映画、テレビ、舞台
有吉佐和子の急死で、宮尾への需要が一気に増えた
新潮社は、有吉佐和子の「恍惚の人」で、別館の「恍惚ビル」が建ったんですって。すごいな~
で、そんな有吉さんが53歳で急死したのね
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今も昔も新聞小説は作家のひのき舞台
新人は夕刊から。日曜日が休める。
で、当時は新聞小説からベストセラーが続々と出た
大衆小説の最高の栄誉の「吉川英治賞」を、宮尾は「序の舞」で受賞
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東映での最初は「鬼龍院花子の生涯」
なめたらいかんぜよ、の、あれね
これから、陽き楼、序の舞、櫂、夜汽車、寒椿、と続き
蔵、でピリオドとなる
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で、篤姫が久しぶりにヒットして、売れたのね
大河ドラマはすごい
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宮尾の作品の女は、強いけど、貫かない
傷つく者がいると諦める
親を捨てない、夫を裏切らない
~だったという、という口伝のような語り口
物語は、女たちを熱狂させる
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不幸な生い立ち、数奇な人生を書かないなんて、つまらない、
と、叫ぶ作家の業
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おもしろかった
宮尾作品の女たちは、貫かない、っていうのは
さすが林真理子さんの視点だと思いましたね
この評伝を読むと、宮尾登美子を読み直したくなりますね
とってもおすすめの1冊です
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綴る女posted with ヨメレバ林 真理子 中央公論新社 2020年02月19日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle
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