推し本。新書です。
本屋の平積みでちら読みして、面白そうだったので。
当たりでした。一読をお勧め(^^)
なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) [ 三宅 香帆 ]
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なぜ働いていると本が読めなくなるのか 目次
まえがき、本が読めなかったから会社をやめました
序章、労働と読書は成立しない
1,労働を煽る自己啓発書の誕生
2,教養が隔てたサラリーマン階級と労働者階級
3,戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか
4,ビジネスマンに読まれたベストセラー
5,司馬遼太郎の文庫を読むサラリーマン
6,女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー
7,行動と経済の時代への転換点
8,仕事かアイデンティティになる社会
9,読書は人生のノイズなのか
最終章、全身全霊をやめませんか
あとがき
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なぜ働いていると本が読めなくなるのか ネタバレ注意
読書の意思の有無が、社会的階級によって異なる。
これはシビアな指摘。
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日本の近代的読書週間は、明治以降。
日清日露のあと、国民全体の教育水準を高めるために国が望んだ。
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明治初期の画期的なところは、黙読が誕生したこと
前は素読として、音読して読むのが普通(し、のたまわく、って奴)
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明治以降に図書館で本を読むのは、男子エリートだった。
あおげばとうとし、っていう、立身出世がたっとばれ
そういう本がベストセラーになる
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自己啓発本は、最近のもの、って感じる人が多いが
明治の時代にアメリカから、すでに入ってきていた
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大正時代に、再販価格維持制度、ができて、爆発的に本屋と読者が増えた
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サラリーマン。生まれた土地や階級から解放された男子が、都会にながれ
雇うなら士族、とか言ってられなくて、全般的に教養のある者が求められる。
教養さえあれば、上にあがる可能性があり。
格差を抜けるために、読書が推奨されていく
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教養はエリートが
修養はノンエリが得る者、と別れていく
明治の修養は自己研鑽のためのものだったけど、
読書により教養や修養が、分離していく
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本が売れなくて、全集を安くだして、大売れになる。
図書室と応接間が一緒になるような、大正時代頃の洋風の家では
全集が図書室にあって、客を招くのがステイタス
でもって、読み切れなかったり、全集を売却すると
安くなった全集が、古本として、下の階級へと流れていく
読書習慣が裾野へと伸びていく
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1950年くらいから、リーマンの楽しみにギャンブルが入ってくる
パチンコとか競馬、競輪ね。
競馬競輪は、戦後の復興のために国が主体でやりました
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本から庶民が離れると、本屋はもう一度全集と文庫をつくり
ベストセラーを作り出していく
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源氏鶏太、って作者、知らなかった
松本清張、井上靖と並ぶベストセラー三人男だったのね。
ほ~
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労働時間の長いリーマンが、短時間に読める本が源氏の本。
次にでたのが、役にたつ新書。
人が本を買うように、出版社は創意工夫をして、読書文化を大衆化した。
ほ~
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新興メディアの登場で、文学の影響が交代する、ってのは
テレビが大衆化した時代も言われてましたね
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1970年からの若者の読書離れ、説は、1980年では常識になってる。
そして、雑誌の台頭。
職場の処世術と、女性にもてる術、に絞った雑誌が売れていく
それは、リーマンは学歴で出世するのではなく、処世術だ、って若者が感じ始めたから
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カルチャーセンターの台頭。
女性が、教養を得るために勉強する場所。
男性より学歴コンプレックスがある女性が、それを埋める。
戦後からの、男性が学歴格差を埋めるための教養、の女性版。
これ、とても刺さった。
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サンマーク社の「脳内革命」
教養より、行動することを勧める本。
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教養や修養で、階級を上がろうとする大衆に読書習慣を植え付けたのは国家。
が、リーマン後の不景気で、これが崩れる
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片付け本。
自分の周りのノイズを断捨離する、ってことを選ぶ「行動法」
これ、するどい
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ニート
日本の夢追いキャリア教育の崩壊。
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インターネット情報があれば、格差を逆転できる、って発想。
そしてインターネットは、自分が欲しい情報を、ピンポイントでくれる。
情報の中のノイズを断捨離して、欲しい中身だけくれる
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情報とは、ノイズを除去された知識
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2000年の純愛ブーム
2010年の労働ブーム
読書のうちの速読法は、ノイズを減らす手立てか
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教養とは、本質的に、自分と離れたところにあるものに触れる、ってこと
これは、重い言葉です
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では、働きながら本を読める世界とはなにか
全身全霊で働くと鬱になるんだから
半身でだけ働いて、半身は自分の好きなことをする。
読書とかね
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って感じで読了。
面白かったわ!
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posted with ヨメレバ
三宅 香帆 集英社 2024年04月17日頃
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