推し本。
作家買いしたシリーズの2冊目
考古学発掘のうんちくも学べる本です。
発掘現場がらみで、いろいろ見つけちゃう田中灯里のお話
なぞとき遺跡発掘部 甕棺には誰がいますか? [ 日向 夏 ]
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1,恋するメイトと緑の鍵
2,生意気ボーイと白磁の皿
3,おしゃべりマダムと黒い鉄
4,目ざといドクタと二つの躯
エピローグ
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灯里は貧困の苦学生なので、自腹の合コンには出席しませんが
合コンの誘ってくれる女友達はいる
彼女から、灯里の研究室の教授の、偽装事件の噂を聞かされ
丁寧に否定する灯里です。
さて、バイトに明け暮れる灯里ですが
今回は、古賀先輩の祖父母がやっている農場での期間限定バイトです
いつもは合コンしか誘わないマキが
顔だけはいい古賀先輩の見た目に惹かれて
バイトに参戦。
女子大生二人が臨時バイトとなった、古賀のジジババ宅です。
さて、農家では、高額なコンバインとかは数家で共有することが多く
古賀さんちもそうだったんだけど
コンバインの鍵が、何度となく紛失する
作り直しにお金がかかるし、紛失のあとは、鍵が戻るまで使えないし
誰がちゃんと戻してないんだ、ってもめますが
灯里が、推理解明です。
ほったて小屋のようなコンバイン置き屋。揺れると、曲がった釘のかけられた鍵が
振動でずれていき、ぽちゃんと、落ちる
で、実験の結果、灯里のひっかけた鍵が落ちた場所に
今までの紛失したはずのコンバインの鍵が、数個落ちてました
推理、お見事
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土器をつくるワークショップがあり
大学から駆り出された灯里たちに、口の悪いガキが
ひいじいさんの隠したお宝を探したい、って言いだします
梅畑はほとんど白梅ですが、古い絵?地図?に残された文字は
コウバイ
当時は、女性の勉強率が低く、カタカナが多かったらしい
あと、梅の花の色が紅か白かは、普通は花が咲くまでわからないけど
枝とかを切ってみると、わかったりもするらしい
それで、灯里枯れかけた古木が紅梅だと見抜き、その脇から古い皿が埋められてるのを見つけます。
戦争での空襲で持ち出し、それをちゃんと戻さなかったからバチが当たったって
亡きひいばあちゃんは、思い込んでいたらしい。
ひい爺さんも、今回のことまで忘れてて
皿を古賀さんが、大学として受け取ることで、ひいじいちゃんも一家も安心しましたね
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灯里のバイト先の、リーダー格のおばさまに
蔵が焼けたので、いいものがあるか見て欲しい、と頼まれた灯里
一人だけでは、ってことで、教授と古賀さんも誘います。
中でいろいろ探す間に、蔵の発火の原因が
娘さんの実験道具を母親が蔵に押し込めて
それが発火したせいらしい、とわかります。
これからの時代、女性が理科の世界に進むのは素晴らしい、とか告げる
教授たちでした
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年代の違う遺骨が、同じ場所から出てきたので
遺物偽装では、とか疑いがかかる教授です
で、灯里が、めい婚の可能性を指摘します。
若くして亡くなった、高位の息子
その妻として、どっかの墓からもってきた死体を埋めたんだ、って
墓の発掘の色々と、灯里の理屈が合致して
教授の偽装疑惑は晴れました
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って感じで、2巻読了
面白かった
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posted with ヨメレバ
日向 夏/vient 小学館 2018年09月06日頃
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