推し本。
大好きな任侠シリーズの4冊目です。
実は私、このシリーズでは、この本を一番最初に読んでます。
にっぽん丸、って客船の図書館にあったんですよ。面白くて一気読みしました。
東京に戻ってから、シリーズを1巻から追いかけてます。
現在、シリーズは6巻まで出てます(^^)
任侠シリーズ | 推し本探ブロ 任侠シリーズ既刊の、感想レビュー備忘録。
今野敏 | 推し本探ブロ 今野敏既刊の、感想レビュー備忘録。
☆
任侠浴場 ネタバレ注意
ヤクザのシノギに、借金のたまった物件を安く買いたたき
それを損切含めて売却して、利益をだす、というのがあります。
阿岐本組は、小さなヤクザの組ですが
小さいからこそ、広域指定をされず、ほそぼそ生き続けてます。
大きなシノギができないせいか、阿岐本組長は
知り合いが損切にためらうような訳あり物件を、拾ってくるクセがある。
親がヤル、と言ったら、子供は逆らえない。
ということで、部下三人を抱える代貸の日村は、中間管理職のように
走り回ります。
☆
赤坂に永神組を持つ、永神は、阿岐本の五厘下がりの弟分で
この人が、ちょっと困った債権を抱えると
阿岐本兄貴に相談する。
で、阿岐本がそれを引き受けるので、日村がはしりまわる、というパターンで
今回持ち込まれたのは「つぶれかけた銭湯」でした。
☆
債権がまとまり、売却すればいいけど
今の暴対法だと、ヤクザが不動産売買にはかかわれない
ここで利益を抜いたりするシノギが、多かったからね
で、つぶして売れないなら、再建できないか
阿岐本組には、出版社、学校、病院を立て直した実績がある、ってことで
三人の親分が再建したい、って方向で走り出し
実行部隊の日村は、また胃痛の日々ですね
☆
浴場を勉強するために、一家で道後温泉へ旅行です
日村は貧しい生まれだったので、温泉は初めてでしたね
もんもんを背負ったりしてるから
個室にするとか、ちょっとグレードアップして
で、スナックで親分と日村が飲んでたら
地元のヤクザと遭遇ですね。
☆
地元のヤクザの丸山は、地上げがちょっとごたついて困ってた
で、阿岐本がアドバイスするんですが
丸山にアドバイスしてるうちに、銭湯付近でうろつく刑事の意図がわかってきた
☆
蛭田がうろつくのは、銭湯を売却させたくない、って動き
赤坂の一等地の風呂屋だから、広くておいしい物件なのに
暴対法で縛って、売らせないようにしてるのはなぜか、ってことで
隠された利権があるかもしれない、ってね
☆
掃除から始める阿岐本一家です
学園も病院も、掃除が最初でしたからね
☆
高校一年生の息子は
阿岐本組に出入りする、かわいい女子高生の香苗が
風呂屋の受付に座る、ってきいて、自分も受付をやり始めます
☆
大学生の娘の美鈴は、阿岐本組のフェロモン男・真吉が気になるようで
親が言っても手伝わなかったのに、手伝い始めます
☆
ボイラー室のじいさんは、自分の持ち場が侵害される、と怒鳴って威嚇しますが
若い者をこき使え、って親分にいわれ、身内二人にも動いてもらう、って言われ
びっくりしながらも受け入れます
☆
浴場の富士山の絵、って一日で描き終わるのね
すごい
☆
浴場が減っていくと利権が減るいろいろが
空回りしての締め付けだったので
阿岐本が大物政治家を呼び出し、言質を一言とったら
刑事は去り、浴場連合の人とは和解できました
☆
阿岐本親分は、立て直しのコンサルをした、ってことで
さくっと浴場から手を引きます。
浴場を始末して金に換えるのではなく
地域のコミュニティとして存在させる
言い終わり方でした。
推し
☆
posted with ヨメレバ
今野 敏 中央公論新社 2021年02月25日
★
☆
☆
この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。
このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。