林真理子さん
基本、エッセイが好きですが、小説もおっかけて読んでます。
この方の文体は、リズムがあって読みやすくて大好きです
描写も映像的で、小説がいくつもドラマ化されたり映画化されたりしてますね
今回の作品は、漫画化されて、人気が再燃してます
前に読んでたんですが、ブログを書いてなかったので
再読して書いてみました(^^)
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1、ハルコ、パリで熱弁をふるう
2、早くもハルコが語る
3、ハルコ、夢について語る
4、ハルコ、縁談を頼まれる
5、ハルコ、愛人を叱る
6、ハルコ、母娘を割り切る
7、ハルコ、セックスについて語る
8、ハルコ、主婦を叱る
9、ハルコ、不倫を嘆く
10、ハルコ、カルフォルニアに行く
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菊池いづみが、中島ハルコとパリで出会うことから
この小説は始まります
いづみはフードライターですが
バブルがはじけてからは、あまりお金にならない仕事です
38歳
彼女がハルコに相談事をするわけです
だからタイトルが「恋愛相談室」
各章ごとに、相談がもちかけられ、それをズバって回答するのね
解決ではなく、回答、言いっぱなしです
不倫相手に300万貸したいづみへのアドバイスは
期限をつけて返してもらえ、って
そしたら奥さんが利息つけて返しに来たって
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2章は、中島ハルコのお話
名古屋のお嬢様だった彼女。2回結婚して離婚、今は妻子ある相手と不倫中
で、いずみの出した本を、周りに紹介してくれる、って
自分は運がある、って思いこんでいるハルコがかっこいい
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3章は、ういろう屋の跡継ぎ問題の相談を受けます
そしたら、ギタリストになりたい、って言いだした息子がイケメンだったので
この顔があれば、くいっぱぐれはないから、好きにさせなさい、って
おもしろかったな
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4章は、東大出の真央の話
卒業する前に見つけないと、学歴で敬遠される、って
で、ハルコに見合いを頼むけど、だまし状態で連れてきても
ひとめぼれ、ってのはあるもんで、それを相手にさせない真央が悪い、って
で、実は真央には好きな人がいて、でも相手は学歴が
それでも、腕一本でのし上がった男だって
ハルコは、その人と結婚しなさい!って
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5章は、六本木の真ん中の高級マンションでのホームパーティから始まります
大貫っていう金持ちの愛人の久美の話
愛人が、男の財布事情を考え始めたら
自分の取り分を考えはじめたってことだから、切り時だって
おもしろかった
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6章は、大震災の時に、配送トラックを止めて、助手席に乗り込んで
自宅まで送らせた話がすごかった。ありそうで・・。
で、いづみの友達の美樹からの相談
親にすがられて、家を出られない娘の話ね
で、無理やり家をでても、学歴のない今の相手では不満になるだろう、って
すごい、一刀両断だったわ
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7章は、ハルコの家に空き巣が入って、宝石を取られた話から始まります
女性は、そんな相性ばっちりなんて相手には巡り合えないのよ
体だけならプロを呼べばいいけど、心も欲しいからね
って話
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8章は、プロの水商売の女性の凄さが出てました
できる女って、素敵よね・・
妙子さんの相談ね。ハルコとは女子学校時代からのお友達で専業主婦
で、夫が定年で家にいて邪魔、って
ハルコのアドバイスは、有料で高価な会員制の図書館にぶっこむってこと
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9章は、お店の女将が男と逃げたので、相談されまして
女将は後悔してっるぞ、ってハルコが見抜いて、惚れているなら待てって
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10章は、アメリカのゲーテッドコミュニティにて
金持ちだけで、塀を作ってくらしてる場所ね
ハルコは講演を頼まれてるの
英語が話せても、米国とかの競争はいやだ、って日本の大学に推薦で入る
そんな子どもたちの行く末と、日本の未来を
ぶちあげて、言いっぱなしなのね
面白かったわ
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とっても面白いので、是非読んでみてくださいませ(^^)
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