きみのお金は誰のため 田内学 推し本。私の感想レビュー備忘録。お金の教養小説。一読をおすすめ。

推し本。

人気のベストセラー本。

立ち読みしたときに、面白そうじゃなかったので、スルーしてたんですが

どなたかの書評というかレビューを読んだら、面白そうだったので

購入してみました。

さすがに売れてるだけのことはある

これは、学校の図書館とかに置くべきものですね。

ハウツーもの、とかメンタル本、とかではなく

「お金とは人生にどうかかわってくるものなのか」を読む本でした。

推し

きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 [ 田内 学 ]

推しのビジネス本レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

きみのお金は誰のため 目次

1,お金自体には価値がない

2,お金で解決できる問題はない

3,みんなでお金を貯めても意味がない

4,退治する悪党は存在しない

5,未来には贈与しかできない

最終章、ぼくたちはひとりじゃない

きみのお金は誰のため ネタバレ注意

中学二年生の佐久間優斗と、久能七海が、ある屋敷に招かれます

七海は招待されてましたが、優斗は、雨の中、道案内して、雨宿りさせてもらった縁でした。

屋敷の主は、ボスっとよばれるオッサンでした。

優斗はとんかつ屋の次男で

長男は奨学金、という借金で大学に行き

両親は、理不尽な客にも頭を下げないといけないので

「お金が欲しい」と思ってます。

七海も、お金が欲しいのは同じですね

そして、ボスからいろいろ教えられたりするんです。

1章のまとめは

日本で貨幣が必要になったのは、税金が導入されたから

集めたお金を政府が循環させて初めて、お金が循環する

お金は個人には価値があるが、全体では価値がない

お金によって、支え合う社会が実現している

2章のまとめ

問題を解決してるのは、お金ではなくて、お金を受け取る人々

これ、とっても納得

お金が商品に代わるのではなく、自然資源に無数の労働が結びついて商品になる

これも、とっても納得

お金の力は選ぶ力。解決してくれる人を選ぶことしかできない

うん、そうだよね

ムダな仕事を減らすことで、経済は発展している

成果を分かち合えないなら、ムダな仕事が必要になる

ひとりひとりが社会を形づくっている

3章のまとめ

みんなでお金を貯める事は将来の備えにはならない

(将来の備えはインフラにお金をいれること。貯めることではない)

年金問題の解決には少子化を食い止めたり、生産効率をあげる必要がある

お金は異動しているだけで、全体のお金は増減しない

未来に向けて貯えられるのは、社会基盤、生産設備、技術や制度など

これは、とっても納得。戦後のセーフティーネットとか、これのことね

全体にとって大事なことは、値段よりも使用価値をあげること

お金は奪い合うことしかできないが、未来は共有できる

4章

金銭的な格差と、生活の豊かさの格差は異なる

格差のない豊かな生活を提供する人が、結果的にお金持ちになる

消費と投資のお金の流れで未来が選ばれる

投資されたお金自体ではなく、それを受け取って研究開発する人が

未来を創造する

ひとりひとりの生み出すお金の流れが格差をつくっている

現代において、税金は支配者による搾取ではなく、再分配に使われている

政府による再分配は、ひとりひとりの投票によって決められる

5章

全体の預金が増えているのは、誰かが借金しているだけ

過去からのツケが存在するのではなく、同世代の格差が存在している

借金する国が破たんするのではなく、働けない国が破たんする

外国に頼るなら、外国にどんな価値を提供できるか考える必要がある

人から人への贈与、過去から現在、現在から未来への贈与が経済を発展させる

最終章

働くとはお金を稼ぐことではなく、誰かの役に立つこと

お金によって社会はひろがったが「ぼくたち」と考える範囲はせまくなった

目的を共有すれば、ぼくたちの範囲は広がる

ぼくたちの範囲を、いちばん広げられるのは、未来を共有すること

そして、人を愛すること

七海さんは、ボスの実の娘さんでした

そして、娘さんへの手紙を優斗は預かり

ボスが亡くなったことを隠して6年後

七海さんが結婚して出産を控え

一人じゃなくなった、って確信できた時に

優斗から手紙が渡されます。

いいお話でしたよ。

是非、一読してくださいませ

きみのお金は誰のため

posted with ヨメレバ

田内 学 東洋経済新報社 2023年10月18日

楽天ブックス

楽天kobo

Amazon

Kindle

この記事が、読みたい本を見つけるヒントになったよ~、とポチして下さるとうれしいです 。

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村

このブログは、読了した本のプロモーションを含んでおります。