作家買い。
前作はテレビドラマ化もされて面白かったんですが
本作は今一つだったな~。残念。
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プロローグ
1,マドンナの乱心
2,大学教授と狼男
3,バタガイカ・クレーター
4,ポピュリストたちの宴
5,犬に聞いてみろ
6,官邸襲撃事件
7,マンモスの秘密
8,総理の演説
エピローグ
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最初の話は、歯医者に行ったら、議員たちがマイクロチップを入れられて
いろいろ人格が入れ替わちゃって
ドタバタする中で、親子の情愛や真の政治、とかが描かれて
けっこうな感動作でした。
で、本作も期待したんですが
今回は、人口肉をつくろう、マンモス肉なんてどうかな。という企業戦略と
永久凍土の中からマンモスが発見されて、その体から未知の病気が発見され
その拡大に政府が翻弄される、という
とってもコロナに似た情景が発生します。
そんな中で、自殺した亡き父の研究の真相を追う女性研究員とか
シベリアまでいって、殺し屋に狙われる総理の息子とか
いろいろありますが
最終的には、病気を蒔いたあと
その病気を治す肉を売り、大儲け、という作戦を見破り
総理として、病気の拡大対応に追われた父親が
すばらしい名演説で乗り切ったうえ
息子が、俺も政治家になる。って顛末で大団円です。
う~ん。
道具立ては前と似ていて面白いのですが
親子の絆は前に組みあがってるし
女性研究員と息子のロマンス、がないし
演説ですべてをひっくり返す、というのは前作に似てますが
今度は息子ではなくて、政治家のおやじそのものが前面に出すぎていて
今一つだったな~。
あくまでも、いつも高水準の池井戸作品にしては、ってことで
充分おもしろかったんですけどね。
再読はしない、って感じで。
民王 シベリアの陰謀(2)posted with ヨメレバ池井戸 潤 KADOKAWA 2021年09月28日 楽天ブックスAmazonKindle
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