財布は踊る 原田ひ香 感想レビュー備忘録。

財布は踊る [ 原田 ひ香 ]、がメガヒットしている作家さん。

こちらもレビューが良かったので読んでみました。

とっても面白くてお役立ちでした。

小説として読んでいて、金融知識が得られるというすぐれもの

ヴィトンの財布、から始まる話、というのも良かった。

熱烈おすすめ

財布は踊る [ 原田 ひ香 ]

1,財布は疑う

2,財布は騙る

3、財布は盗む

4,財布は悩む

5,財布は学ぶ

6,財布は踊る

最初のみづほの話。

シングルマザーに育てられ

贅沢できなかった分

夫の稼ぎを節約して、ハワイに行って、ヴィトンの財布を買った。

なのに、夫がバカで

リボ払いの罠にハマッテ大借金となったのね。

ここらの話は、身につまされて読んでて辛かった。

そして、ハワイで買った未使用の財布を、メルカリで売るわけです。

この、イニシャル入りの財布が、点々と移動していくのが縦糸

メルカリで新品のイニシャル入りの財布を買ったのは

病弱な父が生活保護受けていて、苦労して育った水野でした。

ネット教材を紹介して大金をゲットすることを夢見ていたけど

高校が一緒だった野田にいいとこ見せてたら

トイレに行っているスキに、大金の入った財布を持ち逃げされました。

で、正気にかえって、それからは汗かいて

エアコンの取り付け業者になります。

財布を盗んだ野田は

ちゃんと正社員でリーマンをやっていたのに

株の信用取引で損切できなくて、借金を抱え

友人たちや同僚にも借りて、会社をクビになりました。

ネットでの仕手戦にだまされたのね。

学生時代からバカにしていた水野から財布と、中身を盗んで

そして、田舎へと逃げていきます。

みづほは、リボの借金をシングルマザーの母の貯金から返却してもらい

いろいろやりくりして頑張ってます。

夫は、能天気にしているけど

こんな男に自分の人生を左右されたくない、と強く思うようになります。

ここらの気持ちは、本当によくわかる

母から、近所の古い一戸建てが売りに出てると教えてもらったみづほは

住みながらリフォームして、きれいになったら賃貸にだす、って方法を考え付きます

安い部屋は、生活保護の人に貸す事ができる。

財布ネタで有名になった蛇川まみ

保坂という編集者と組んだことで

ペンネームを変えて、そこそこ稼げるようになった。

風水ネタや色々と書いていて、楽〇を使うことでほぼ通信費無料にするとか

ポイントで本を買って売却する=せどり、的なことをするとか

いろいろ考えたまみは、忘れ物市で見つけた

イニシャル入りのヴィトンの財布を衝動買いします

それは、メルカリで買った水野、から野田が盗んで電車に捨てた財布で

まだ新品でキレイなままだったのね

まみは、それを購入して財布作家をやめます。

みづほは、夫に強引にせまって

実家の近くのボロ屋を買い取り、リフォームしながら暮らし始めます。

2歳の息子が走り回っても、泣いても大丈夫

良かった、って夫がいって、うれしかった。

で、夫には二度と金の相談はしない。

するにローンが終わり、次の物件を探していることも言わない

次は、奨学金におしつぶされそうなまいこと綾

へんな男に体を喰われそうになって、二人でなんとか踏みとどまったら

たまたま隣にいたまみが、取材してくれたらアドバイスしてあげる、って

奨学金は、学生時代には請求されないから

放送大学で学んでいることにして返金を先延ばし

二人でルームシェアして、返金の代わりに利回りのいいETFを購入して

300万くらいになったら、一括で奨学金を返金すればいい、って

その場でまみが、ヴィトンの財布をくれました

この財布に二人の生活費を入れて共同生活すればいい、って

みづほの貸した部屋に住んでいた生活保護のおじいさんが

入院したら、そこに同居人がいて

彼が指名手配されていた野田でした。

まみから取材されるみづほです。

まみは、ドキュメンタリー、ルポ、とかの

実録本の作者として小さなの賞ももらってる

でも、風水とかお財布本を書いていた時の方は稼ぎがいいのね。

取材のついでに、大家のリスクとかも話すみづほです。

そして、今度は「夫の借金から大家へ」という本を書きたいから

取材させてくれ、って

まいこは、奨学金を完済しました。

でも、そこには綾はいません。

コロナショックの時に、恋人と仮想通貨に賭けて破たんして

恋人の田舎に一緒に逃げたのね。

一人になったまいこは、もう一人の奨学金を返す女子と同居して

コロナショックの間も投信買いを進めて、完済したようです。

二人の、奨学金を借りた人、を描いた本の出版のために

綾の許諾をもらいにいったまみは、綾が恋人の実家に仮想通貨と奨学金の借金を出してもらい

結婚して、夫の実家で働いている、って知ります。

小遣いももらえないようですが、妊娠もして、それなりに暮らしてる。

あのヴィトンの財布は、綾が恋人と逃げた時に

生活費ごともっていったらしいんだけど

その財布が再び登場するのは

みづほが、古い家の買い取りの内見をしたときでした。

あの、ハワイで買って、一度も使わずにネームをいれば財布が

なぜかその家にあって

みづほは、その家ごと財布を取り戻そう、と思います。

でもひと時の衝動をすることは、今の知恵のついたみづほのする事ではない。

夫は、妻の大家業がうまくいっているのにあやかって

一つ家を買って家賃を小遣いにしてますが

小遣いが入った途端に、女遊びを始めます。

相手の女から、浮気がばれる仕掛けをされて

興信所の結果も浮気で、夫の実家に話したら

仕事をやってるあんたが悪い、って

はは

ひで~

野田が捕まったのは、みづほの物件ですが

みづほと不動産関係のクーラー取り付けで

水野は知り合いです。

今の水野は、妻がいて、溺愛する娘が三人いて

4人目も生まれるとこで、年収も800万円ある、幸せなのね。

野田とのことで、今の生活に踏み切れた、って思ってる。

みづほは、めんどくさいから離婚を先延ばしにしてたけど

自分の人生を自分で動かしたくて

大家業を始めたんだ、って財布を見て思い出し

離婚に踏み出す、ようですね。

面白かったな~

一気読みです。

おすすめ

財布は踊るposted with ヨメレバ原田 ひ香 新潮社 2022年07月27日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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