推し本。
作家買いです。財布、っていう作品を最初の読みました。
そして今回は、離婚して月収が少ない人から、いろいろな人生模様が描かれていて
最終話で、登場したみんながちゃんと揃うのが見事でした。
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月収 目次
1,月収四万の女 乙部響子(66)の場合
2,月収八万の女 大島成美(31)の場合
3,月収10万を作る女 滝沢明海(29)の場合
4,月収百万の女、瑠璃華(26)の場合
5,月収三百万の女 鈴木菊子(52)の場合
最終話、月収十七万の女 斎藤静枝(22)の場合
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月収 ネタバレ注意
1は、離婚して、夫に家を取られたり色々して
年金もすくない初老夫人の話
家を借りて、田舎だから一軒家で
庭にミントを植えたら増えて、それを必要とする人がいて
ちょこっと月収に加えることができました、って話
あとは、シルバー人材センターへ出向いての仕事ですが
向かない、とかね
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2は、作家さんになった女性の話
一作目はそこそこ売れて、ちゃんと貯金もしてたけど
仕事してると書けないし、いろいろぐるぐるしてた時に
取材、って形で、家を貸す、ってことに目覚める話
貯金を使って、田舎の小さなの家を買って
それの家賃があると、仕事にあくせくしないですむ
やがて、自分が住む家を見つけたり、いろいろします
で、1の、ミントを植えた乙部さんの隣の家を買って
Wi-Fiとか使わせてくれたりします
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3は、両親が不仲で、自分は一人っ子だから
この二人の老後を見るのか、といろいろ考えて
毎月給料の他に、10万円はいってくるだけ資産をつくろう、って頑張って
そしたら、気が合わずに別れた両親が、なんか、もう一度同居することになり
老人も、二人ならなんとか支え合ってくれるから
娘の自分への負担もへるけど、まぁ10万を作ったのは、良かったね、って
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4は、かわいい娘が、パパ活してまして
月収100万円を目標にしてる、って話
1億貯めたらやめる、って
そしたら、パパ活する女の子と逢ってみたい、って女性がいて
彼女とは、お小遣いもらって肉食べて、って
距離感が欲しかったけど、つい踏み込んで、って流れです
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5は、瑠璃華にパパ活していた金持ち女性視点の話
夫がパパ活していたことのショックとか、夫が亡くなって
会社を前妻の息子に譲ったりしたけど
資産は十分あって、でも生きていく張り合いがない時に
施設を出たあと、しばらくの生活を支える寮の、まかないさんをやって、って頼まれて
人のためにご飯を作る、話し相手になるってのをやってみた話
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最終話は、5で、食事を作ってもらったりして
その後、自立独立して、ヘルパーしてたんだけど
ヘルパーすると、介護に荷物が多くてしにくい、って年配者が多くて
彼らの断捨離、終活を手助けする仕事を始めます
そのモニターとして、無料でやってあげたのが1番の乙部さんで
3番の成美さんは、仕事で成果をだしてる、ってニュースに出たりして
5の菊子さんは、金を借りるより、ちゃんと銀行に借りてごらん、って言ってくれる
女性起業家で、4番目の瑠璃華を雇ったけど、昔の知り合いにストーカーされて
臨時にお願いしたのが乙部さんで、って感じで
全員が、一生懸命働き、お金を回して、社会の一員になるってお話でした
読了。
読後感がいいのが、この人の作品の特徴ね
面白かった。
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posted with ヨメレバ
原田ひ香 中央公論新社 2025年02月21日頃
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