推し本です。
ベストセラーのエッセイで、現在は2巻目が出てます。
現在イギリスに在住の女性が
息子の学校を通して、現代のイギリスのいろいろを活写していくエッセイです。
面白くて、一気読みしちゃった。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫) [ ブレイディ みかこ ]
おすすめのエッセイ本レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)
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息子さんの中学生活1年半のお話
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英国では公立でも保護者が子供を通わせる小・中学を選ぶことができる。
公立校はいろんなデータを公開することが義務つけられてるから
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英国には公立でも宗教校がある
カトリック校は優秀な生徒、中産階級以上の家庭が多い。
息子さんは、カトリック小学校で生徒会長をしてきたよいこ。
で、白人貧困層ばっかりの学校もある。
人種の多様性があるのは優秀でリッチな学校という
不思議な構図ができている
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作者は託児所に勤めていて
その頃のことを本にも書いてますが
失業率と貧困率の高い地域の慈善施設の中にあったそうな。
で、表情が読み取れない子が多いのだって
ここらは、幼児教育という点でもとても興味深かったので
是非本編を購入して読んでみてください。
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父が古い差別主義をもつ
イケメンダニエル君は、けっこう孤立していきますね
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現在、英国にピュアな公営住宅はない
サッチャーがどんどん売却したから。
だから、払い下げで買えた人、買えない人で区別が生まれ
その後、売却された家を買った中間層がおしゃれに改築する家と
昔ながらの年よりがすむ家とかが、ちぐはぐに建っている。
でも、高層住宅は、貧困層ばっかりの塔だって
ここらは、日本にはちょとわからなくて
わからないのが有難いな、って
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英国の公立校にはフリーミール
(無料の食券)があり
小学校は給食だけど
中学からはヴィッフェで選ぶから、食券を使いすぎて
月末とかに食べられない子とかがいるのね。
ほ~
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人種とか性別とか
アイデンティティ問題で盛り上がった時代
右翼とは、それに無頓着、無視する人たちで
左翼とは、無視、無頓着を戦う人だった
が、今の英国は、こういう問題が政治に軸にならないから
政権もゆらぐ
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シンパシーとエンパシーの違い
シンパシーは同情とか
エンパシーは共感とか
この別け方が秀逸
他人の靴を履いてみる
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大雪の日の課外授業
これは、すごい経験で
こういうことが日常的にできるのが、イギリスの強みですね。
政府が緊縮、って形で切り捨てたところを
草のねのボランティア活動がフォローしてく
中学生であっても、ママと一緒に参加して
そんな中学生を、大学生とかがちゃんとフォローして経験を積ませる。
すばらしい
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プールサイド、というのも興味深かった。
日本のように、プールがある公立校、ってのは少ないし
プロに習う生徒と、そうじゃない生徒は運殿の差。
格差が選手にも、それを応援する親たちにも如実にでる
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英国の公立校は、保護者のボランティア活動で成り立っている。
これは、日本だと部活動への親の献身かな。
今回の話は、制服の話ね。
新しいのを買えない子のために、ボランティア活動として修復して
廉価で売り出すの
☆
貧困層のいる学校の先生は
教育に専念したくても、お金のない子に食べさせたりするのを
自費でやっていて、精一杯だ、って
☆
貧しい友達に無料で制服をあげたい
そのトリッキーさが難しい
でも息子は、友達だから、って言い切ることで受け入れさせる
ここらは、泣けた・・。
☆
アフリカからきた転校生の女子
夏休みに母国に帰国して、割礼をうける可能性がある
女子の割礼は英国や先進国では虐待カテゴなのね
むずかしいね
文化でもあるからね
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タンタンタンゴはパパふたり、という絵本は
この本で初めて知りました
実話で、雄のペンギンどうしがペアリングして
石をあっためようとするから
飼育員が、抱卵放棄された卵を温めさせると
無事にヒナになって、二人はいそいそ育児するって話です。
素敵だね
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犬を使ったセラピー方法というのもあるそうな
里親を転々とした男児が、ワンコがいるから学校に通うのね
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いじめる
人間はいじめるのが好き、罰するのが好きだから
この子、天才
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いじめられるからこそ、皆勤賞をねらう
かっこよ
で、友人が一人にならないために
皆勤賞をもらえちゃった
お~
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アジア系の生徒会長が
なにかと少年を庇ってくれてた
このかかわり、いいな~
ある意味、むこうが勝手に気にかけてくれて
結果、生徒会長が罰せられたりヘビーだけど
いやじゃないよね
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少女が家出をする。
ニュースになるけど、失踪でも事件でもなく家出
むずかしいね
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ジェット機が環境によくないってデモがあったけど
どのデモに学校ごと参加できるのは
リッチな学校。
うん、いろいろあるね
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って感じで読了。
次巻、来年にでも購入して読みたいです(^^)
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