第三次世界大戦はもう始まっている エマニュエル・トッド 推し本の感想レビュー備忘録。すごい・・。

作家買いです。

フランス在住の人ですが

ヨーロッパの現在、ロシア憎しのヒステリー状態を見つめて

日本で出版してます。

もんのすごい知性派の人で

池上彰や、大前研一の本より面白い!

ネタバレ注意

第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書) [ エマニュエル・トッド ]

おすすめの新書レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

ロシアの攻撃が始まる前から

ウクライナはナトーの事実上の加盟国だった。

なのに、事実婚をちゃんとした結婚にしようとして

姑が反対してる、って感じでしょうかね~

現在のアメリカは、軍事と金融では世界トップだけど

実物経済では、世界からモノを買わないとやっていけない国です。

そして、穀倉地帯であるウクライナなくして

ロシアは帝国になれません

つまり、弱体化しているアメリカとしては

ウクライナとロシアをひっぺがせば

アメリカの地位が安泰ってことね

ソ連崩壊後、アメリカはいろいろ送り込んだけど

ことごとく失敗して、国は弱体化しました。

そうだよね、アメリカ事態が弱体化してるんだからね。

プーチン主導になって、やっとロシアは建て治った。

これは、とっても大事な柱ですね。

自殺率も、幼児死亡率も、現在のロシアは減りつつあり

アメリカは、増えていってる

第二次大戦で、ドイツを打ち負かした功労者はロシアだったのに

今目の仇にされる不思議・・。

今回の最大のスキャンダルは

アメリカの専売特許だった、他国への侵入を

ロシアが初めてやった、ってことだ。

おお~

民主主義は、強い国家なくして成立しません。

これは、真理。

きれいごとで民主主義は生き抜いてはいけない

軍事のない民主主義は、ありえないんだな・・。

ウクライナの人口流出は

今回の紛争の前から始まっていて

特に、知識階級が外にでてました。

これは、知らなかった。

ただ、ユーロ圏で、お金の稼げるとこに人が流れるってのは

ありだったんだろうな。

旧ソ連の内戦だったのに

アメリカとイギリスが口つっこんだので、大戦に・・。

EUとか、貧富の差とか

自信をなくしていたヨーロッパが、対ロシア、ってことで

精神安定を取り戻してる、って

仮想的って大きいよね。

アメリカ、先進国としては例外的に、中年白人の平均寿命が下がってる。

ヨーロッパとロシア

ロシアと日本、がくっつくことは

アメリカの戦略的利益に反していた。

ゼレンスキー大統領が

ロシアの次のターゲットはあなたたちだ

って言ってますが

それは、冷静に見るならありえない。

第二次大戦のあと、常に戦争してたのはアメリカ。

もはや、文化やビジネスの一部である。

日本の国益は、ロシアと中国が手を握って

日本に対すること

フランスは、ドイツのいうがまま。

現代にロシアは、その歴史の中で、一番自由でよい時代、ですって。

う~ん。

ロシアの復活と米国の危機。

これ、この本で初めてしりました。

すごい、納得の事実

教育の普及により、くずれる社会性。

これは、びっくりだけど、ある意味納得。

エリートがエリートという足場をなくすと

不安定になる

みんなが高等教育を受けることで

平等、がなくなるのね。

ベトナム戦争で、自信をなくしたアメリカに

新自由主義、ってのが生まれる。

ナショナリズムね、トランプさんのあれ

共和党と民主党の二極は、人種差別に基づいていて

民主党が黒人、リベラル、高学歴の傭兵で

共和党が優位性を失っていく白人の傭兵になってる。

現在の紛争で、ロシアの無力が白日になった。

でもアメリカが出張る。

ロシアが勝利すると、アメリカの優位がなくなるから。

ロシアの戦車

アメリカの空母

両方とも、時代遅れと言われていて

今回の紛争で、ほんとにそうだった、って白日になった

真実のナトーに、フランスとドイツは入ってない。

ドイツ軍って、軍隊としては弱いからね

これは、過去二度の戦争のせいだけどね。

その気になれば、軍事力ばっちりだろうけどね。

フランスには、軍事力はあっても、トップにプランがない

教育面で遥に中国をしのぐロシア。

だからロシアには選挙がある(^^)

そして、ロシア正教により、女性の地位も高い。

これは、素晴らしいことだな。

中国の儒教では、女性蔑視があるからな~

アメリカとイギリスの不平等は

家族からの相続ではなく、遺言書の相続がメインで

一族を飛び越えるから

アメリカの経済力を、ドルではなく、エンジニアで測るとすると

ロシアに、ボロ負け

中国の狙いは、アメリカがウクライナに武器を渡して枯渇すること

ロシアに中国が供給して、二大国を疲弊させ

漁夫の利は中国

ロシア制裁で、ドイツは自国産業崩壊

フランスは、権益を失う。

エネルギーも食料もなくし

弱体化して喜ぶのは、アメリカ

代理戦争になっていることに気付いたウクライナ国民が

ロシアへの矢面にしたアメリカを憎む日が、来るかもしれない。

って感じで読了。

とっても面白かったです。

備忘録として箇条書きにしてますが

是非本編を読んで、じっくり頭にいれてくださいませ。

第三次世界大戦はもう始まっているposted with ヨメレバエマニュエル・トッド/大野 舞 文藝春秋 2022年06月17日頃 楽天ブックスAmazonKindle

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