佐伯警部の推理(道警・函館方面本部) 佐々木譲 推し本。私の感想レビュー備忘録。役付きになり、札幌から函館に異動した最初の本。

推し本。

大好きな道警シリーズ。佐伯さんは、ついに幹部試験を受けることとなり

札幌から函館へと異動いたしました。その最初の本がこれです。

佐伯警部の推理 [ 佐々木 譲 ]

佐伯警部の推理 ネタバレ注意

札幌で長く刑事をしていた佐伯さん。

父が介護施設に入ったこともあり、幹部試験を受けることにしました

転勤ありですね

で、最初の赴任地が函館。

土地勘を得ることから始めてます。

偉くなったので、庄司巡査長が運転手としてついてくれてます

警部になり、函館の捜査課長補佐、ですね。

上司はキャリアの小野寺課長。佐伯の札幌での色々を評価してくれてます。

夜、人が海に投げ捨てられたみたい、という公衆電話からの通報があり

警官が巡回したけど見つけられず

でも、翌朝もう一度見たら、血痕があったので、ダイバーを入れたら

湯浅、という函館の名士の死体が見つかりました

司法解剖と、前日の食事内容から

死亡推定時間がかなり限定されます

次に、湯浅が持っていた携帯の、最後の発信場所と時間がわかりますが

通報、死亡推定時間、発信場所、といろいろと齟齬がある

佐伯は、小さな事件を丁寧に追っていると

大きな事件にかかわる、って事件解決を何度かしてますが

その中心にあるのは、小さな事件もないがしろにしない、ってことですね

現在警部になり、いろいろ統括する部署でもありまして

ある日、警察に、バイクを盗まれて、ローンは残っているし

ないと仕事に行けない、というシングルマザーが、ある刑事に訴えてるのを見ます

で、庄司から、その刑事が畑山だ、って知りまして

こいつが、いろいろ事件を迷宮入り、というか、解決してないのを知りまして

ヒントをやって、仕事させます。

こういうとこ、とってもかっこいい

で、庄司は、身近に佐伯のそういう捜査の仕方を勉強するわけです

すごいな

さて、はじめは強盗、とかいろいろなことを頭にいれて

事件の背景を追っていくんですが

カメラから、湯浅が無理やり拉致られた、って気配が見つからない

行きずりではなく、怨恨の可能性も追って周りにきくと

ラーメン屋、ってのが不審だし

でも、そのうち身内の、次女の旦那ってのが、裏社会に伝手がある、ってわかります。

家族関係も、悪かった、ってわかるし

湯浅本人も末期がんだったし

予約した病院は、愛人が産んだ実娘が看護師をしている病院だったりして

湯浅の会社の相続の金や

湯浅にかけられた生命保険とか

名士の葬式、ってことで立派な葬式をしたら

ハングレみたいのが二人見つかりました

で、葬式に集まった香典とかを次女の旦那がほしがったとか

怨恨、行きずり、から、身内による犯行、ってのが絞られてきて

最終的には

通報は、携帯のアプリを使ったボイスチェンジャーによる、長女の行動

湯浅を最初にピックアップしたのは、長女の旦那で

こいつが、舅がハングレに連れてかれるのを、茫然と見送ってまして従犯

ハングレとか、いろいろを計画したのが次女の旦那、ってことが

身内の中での、足の引っ張り合いで解決されていくわけです

ここらの、事件解決までの推理は

さすが手練れの作家さんで、面白かったです

って感じで読了

函館で、タレコミ、まではいかないけど

情報をくれそうな、ホットドック屋さん、とか

ジャズの店ではないけど、素敵なバーを見つけたり

配下の庄司も仕事のできる刑事になれそうだし

次巻が楽しみです

次巻、でるよね?

佐伯警部の推理

posted with ヨメレバ

佐々木 譲 角川春樹事務所 2025年09月03日頃

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