あきない世傳 金と銀(12) 出帆篇 高田郁 推し本の感想レビュー備忘録。呉服を扱えた!

推し本。大好きなシリーズです。

ブログを書くのが遅れたんですが

次巻13巻が最終巻だそうです。

この作家さんの特徴で

まぁ~、ヒロインが苦境に陥ること、ハンパないんですよ。

でも、12巻でもめん(太物)だけでなく、前の呉服(絹物)が扱えるように

なりました!!

相変わらず、実の妹の結は、ねじれ曲がってますけどね

ネタバレ注意

あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (時代小説文庫) [ 高田 郁 ]

あきない世傳 金と銀(高田郁) | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

1,託す者、託される者

2,家内安全

3,穀雨

4,知恵比べ

5,掌の中の信

6、帆を上げよ

7,今津からの伝言

8,有為

9,不注年歴

10,のちの桜花

11,遥かなる波路

幸・ヒロイン。3人の夫と所帯をもち、三番目と幸せになったら

流産しちゃって、夫は脳溢血で急死

賢輔・五鈴屋の要石、と呼ばれた治兵衛の一人息子。結と所帯を持って、江戸の店を継いでもらいたい、という幸の希望であり、結も賢輔が好きだったが、賢輔が心に抱くのは幸だった。型染図案を考案する才能もある。

お竹・幸の片腕。小頭役。

惣次・五鈴屋の5代目当主で、幸の二番目の旦那。幸の才能を見出しながら、負けた、ということから失踪。本両替商「井筒屋」三代目、として婿入りして登場して皆を驚かせる。

菊栄・4代目店主の前妻(後妻は幸で、夫婦生活はなかった)今は幸の相談相手で、実家「紅屋」を立て直した功労者だが、出戻りだといじめ?られて、江戸に出て、店の初代となるべく奮戦中。

結・幸の実の妹で、大事にしてたけど、姉の美貌、才能を妬み、恋する男に振られて商売敵の後妻になる。その時に、店から図案を盗みだして夫に渡してる。

登場人物編、を書いていても思ったけど

幸も含めて、出る女が妬まれる時代だよね。そんな中で、あがいていくのが

この作品の魅力でもあります。

五鈴屋江戸店の10周年のお土産は、鈴つきの鼻緒です。

おされ。

茂作、というかつぎ行商が、息子の健作に座を譲ります。

それだけ、年月が経った、ってことね。

丸屋、という呉服の店が、浅草の五鈴屋が加わっている太物ギルドに

正式に入ることになりました。

そして、浅草は、太物だけでなく、呉服も扱いたい、とお上に申し出ることに。

そしたら、大金の冥加金を支払うなら、ってことに

相撲人気で、五鈴屋考案で、浅草みんなで売り出す相撲浴衣は大売れで

みんなとっても幸せだけど、このままでいいんじゃないか、って流れもでるかも

と感じていた幸は、一足早く、呉服での「切手売り」を考案します。

みんな、新しいものを作るのが楽しくて、だれも「呉服」をやめる、と言い出さず

ちょうど、江戸の暦になかった日食情報を、幸が知り得たことから

祝言する武家に教えてあげたら、はじめは、断った腹いせからの悪情報

と怒った用人も、幸の真剣さに、もしかしたら、と祝いを日延べし

用人は面目をほどこし、いろいろ聞かれるたびに、幸の五鈴屋への恩を語り

呉服切手も、武家で流通するし

家内安全、の小紋も、下着として流通しだして、とってもいい感じです。

大名とか、武家にも食い込み始めた五鈴屋。

今度は、吉原の着物比べに出品しませんか?と誘われ

因縁の結の嫁ぎ先・音羽屋も出ることとなって

さぁ、最終決着になるようです。

次巻、最終巻とか。

楽しみですね~(^^)

あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇posted with ヨメレバ高田 郁 角川春樹事務所 2022年02月15日頃 楽天ブックスAmazonKindle

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