三河雑兵心得(4) 弓組寄騎仁義 井原忠政 推し本の感想レビュー備忘録。茂兵衛の嫁とり&長篠の戦い

推し本。大好きなシリーズです。

家康は有名ですが、その配下から視点、というのがとても良い。

ネタバレ注意

三河雑兵心得(4) 弓組寄騎仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ] 

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推しの時代小説レビュー | 推し本探ブロ (veteranmama.com)

三人目の男

1,茂兵衛、故郷に錦をかざる

2,不信なり三河守

3,長篠城の英雄

4,鳶ヶ巣砦の奇襲

帝国の黄昏

先手弓組を率いる善四郎と

彼の筆頭寄騎の茂兵衛は、乗馬が苦手で

出世したから、お互い乗馬の訓練が必須です。

で、善四郎が、二回未亡人になった姉と夫婦になってくれないか、って

殺しても死なない夫が欲しい、って

まさに、すみにとっては、三人目の男(^^)

信長は、直属常備軍を作り、雨(田んぼが一番忙しい頃)に

戦争仕掛けて、勝利してきました。

家康も、信長を見習ってまして、そんな戦争特化領民のひとりが茂兵衛たちね

善四郎の弓隊の鑓足軽にはそれぞれ小頭がいて

一人は木戸辰蔵

もう一人が、服部宗助だって。

三方ヶ原の大敗から8カ月で

徳川は奥三河での失地を回復しました。調略ね

茂兵衛は、地元に凱旋です。

母が嫁いだ豪農は、茂兵衛の頼みも聞いてくれる。

で、茂兵衛の二番目の娘が婿とって跡取りになり

三女もめでたく嫁に行き、残ったのがタキでした。

茂兵衛の出奔の理由になった、やさ男殺しの時に

恋人の優男をころされた、すぐ下の妹ね。

やさ男が女癖わるし、ってのは、死んでから分かったから

今はぜんぜん兄の茂兵衛に遺恨はないけど、嫁入りしそこなったのね。

で、茂兵衛が、辰蔵の嫁にどうだ、って

そして、子飼いがいない茂兵衛は、身体の大きな七之助を

配下にしようか迷いますが、こいつ、酒乱でした。

断りたいけど、村からやっかい払いができる、って喜ぶ五郎右衛門に

今さら、ダメといえずに、茂兵衛は、配下にします。

(七之助は、断酒を継続して、良い配下になりますけどね)

天正2年に、茂兵衛は、平八郎夫婦を媒酌人として、善四郎の姉・すみを妻にします。百姓が、徳川一門から嫁を貰うの、すごい!!

現在、三方ヶ原に無理に出陣したことで

信長の家康への信用はダダ下がり。

籠城しろ、って言ったのに、出陣したからね。

信長の援軍で、武田と戦う準備となります。

茂兵衛は、妻の配慮で、新品ではないけど塗り直しとかのリフォームで

鎧が美しくなってますね。

信玄は死んだ。

後継の勝頼は、家康の権威の失墜を狙う。

そのためには

三方ヶ原での敗北に続き

高天神城を見捨てる、ってのを喧伝したい。

いろいろ大変だね。

勝頼は、動きすぎます。兵馬がくたびれてしまう。

で、長篠城も、武田に包囲されて

そこへ、足軽が連絡に包囲網を脱出して徳川軍へ

鳥居すね衛門という足軽は、武田にとらわれて

串刺しにされる直前まで、味方が来る、って絶叫して

そして果てました。

これは、結構有名な話

子孫は優遇されて、明治期まで続いてます(^^)

さて、信長と家康は設楽原に陣を敷きます

いよいよ、長篠の合戦ですね。

鳶ヶ巣砦から降りてこない勝頼を、茂兵衛たちが鉄砲隊で奇襲です。

七之助は、身体がとっても大きいから、富士山から名前をもらって

富士之介、になりました

で、今回が人を殺す接近戦の初陣。

そして、奇襲は大成功です。

伊忠という上司は、何かと茂兵衛を叱りましたが

亡くなる寸前に、男の嫉妬から守ってくれてた、ってわかります。

このシーン、泣けるので、ぜひ本作を購入して堪能してください!

そして、長篠の戦いで、勝頼は大敗して逃げ帰るのね。

合戦がおちついて、辰蔵はタキと結婚することになり

丑松は、三方ヶ原で討ち死にした寅八の後家とねんごろになり

残された一人娘ともども、幸せそうです。

良かったね

そして、生き別れた綾女が古着やをやっていて

男とも肌をあわせる女になっていた、って

って感じで読了。

綾女さん、どうなったんだ!

次巻も読みます。

三河雑兵心得(4) 弓組寄騎仁義posted with ヨメレバ井原忠政 双葉社 2020年11月12日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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