熱風団地 大沢在昌 ネタバレ注意 観光ガイドと元女子プロレスラーが、王子様を確保する!面白かった!

作家買い。

大沢在昌作品は、疾走感が大好きです。

今回も、一気読みしちゃいました。

産経新聞連載が初出

フリーの観光ガイドの克郎が、空港で、外務省関連だという男から、日本人母を持つ、某国の王子を見つけてくれ、って依頼されます。

某国は、アジアの小国で

元は王政でしたが、軍人がクーデターを起こして、現在は軍政です。

この男は、政権奪取の時に、いろいろ粛正をして、日本に亡命した人がけっこういました。

もともと、産油国で。ここの言葉を使えれば、就職に有利だ、って大学教授にすすめられて専攻していた克郎ですが

クーデターでそれもダメになり

中国語、ほかの、アジア系の言葉をつかえるようになった克郎は

ほそぼそと、個人ガイドをしてるかけです。

でも、中国系ガイドは、ネット情報も増えて、先細り

そんなところへの、王子様探しの依頼でした。

某国が母の母国だ、という女性がヘルプに入りますが

彼女、ヒナは、克郎がファンだった元女子プロレスラーでした

で、相棒となって、王子様探しです。

日本で外国人が住む事の厳しさ

まだ16歳の王子の奔放さ

軍事政権が、中国とアメリカを手玉に取ろうとすること

病床の、王子の父である王様には、アメリカに叔父がいて

彼にも、王権順位があること

などなどがありまして

日本の外務省は、機動力がなくて、アメリカの指示待ちで

克郎とヒナが危なくなっても、手助けしてくれず

ヒナの瞬発暴力と、克郎の脳みそと、克郎の恩師の教授とかの

脇の友人たちをフル活動させて

まずは、多国籍団地へ、潜入します。

これが、熱風団地。

その団地では、中国人が増えてきて、中国政府からの金がおちてきて

治外法権みたいになってる、って描写が、ありそうで怖かった。

アジアに利権を求める中国系が、国家という後ろ盾をちらつかせながら、王子の母親を拉致して、王子を思うままにさせようとしたり

インターネットを使っての、宣言などなど

今時の話がキレイに織り込めていく中で

二人の悪党のうち、一人が確保されてのち、もう一人が、やっぱり、って感じで、土壇場でナイフ振り回してきまして

まぁ、克郎さんが、ガンバってクリアいたします。

最後に、外務省関連の部署から、克郎とヒナが勧誘されておしまい。

とっても面白かった!

感情移入したキャラは死なないし、どうするんだろう、ってところも、ちゃんと理屈が通ってクリアしてるし、さすが、大沢節です。

とっても思白いので、オススメ(^^)

熱風団地posted with ヨメレバ大沢 在昌 KADOKAWA 2021年08月30日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle

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